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野生型のキジトラはA遺伝子座の遺伝子型が優性のA-ですが、これが劣性に変異してaaになると、赤黄系の色素であるフェオメラニンが作られなくなり、真っ黒な被毛つまり黒猫になります。
黒猫のB遺伝子座が最劣性のblblに変異すると、黒の色調がシナモン色に変化します。シナモンのD遺伝子座の遺伝子型が劣性のddに変異すると、被毛の色が希釈されてフォーン色になります。さらにS遺伝子座の遺伝子型が優性のS-に変異すると、白斑が生じてフォーン白となります。写真ではクリーム白のように見えますが、れっきとした黒猫の仲間です。クリーム色には必ず模様が生じますが、フォーン色は無地(ソリッド)なので、クレオパトララインやM字ラインがまったくありません。
野外で見かけることは極めて稀な毛色です。
ww oo(oY) aa blbl C- ii dd S- * * *
元となる毛色(フォーン白)の遺伝子のうち、C遺伝子座の遺伝子型が劣性ホモ接合になると、対立遺伝子に応じたレベルのカラーポイントが生じます。
理論的にはあり得ても、存在自体が稀な上に、カラーポイント化すると毛色がより薄まるため、外見でフォーン白ポイントを判別することは不可能だと思います。写真はありません。
遺伝子型:ww oo(oY) aa blbl cscs ii dd S- * * *
呼称:fawn point and white