先週金曜日の夜から今日まで北陸方面へ猫旅に出かける予定だったが、数日前から過労気味で体調が悪く、無理に行っても帰ってから地獄になりそうだったので泣く泣く諦めた。金曜日は仕事を終えたあと新宿から夜行バスに乗り、土曜日の早朝6時に最初の散歩地である栂池に到着することになっていたが、その朝の予想最低気温が2℃だったことが諦めた理由の一つ。日中は20℃前後まで上がるのであまり厚着するわけにもいかないし、かといって山肌にゲレンデの広がる栂池は言うまでもなく傾斜地であり、日の出前から薄着でそんなところを歩き回ったら体調が悪化するに決まっている。加えて日曜日から今日にかけて散歩する予定だった能登半島や黒部は終日雨の予報で、無理して行ったところで一つも散歩できずに終わる可能性が高かった。特に今日乗る予定だった黒部峡谷鉄道は、紅葉シーズンだからと吹きっさらしのオープン車両を予約してしまい、雨の中を往復2時間も乗ったら恐らく寒くて死んでいた。今回の旅のいちばんの目的は、世界に4つしかない「猫のつく駅」の一つである黒部峡谷鉄道の猫又駅を訪問することであり、それさえ達成できれば多少の悪天候は許容するつもりだったが、体調不良を押して行くには今回のルートは難易度が高すぎた。
週末にゆっくり休めたお陰で体調は回復し、猫旅最終日のはずだった今日は年休を取っていたので、久しぶりにこまこま散歩へ出かけることにした。ブログの日次更新をやめて一区切りつけたつもりの散歩コースだが、6月にサチコを亡くしてからは、会いたい猫には会えるうちに会っておくべきと思い直して再訪の機会を窺っていた。先日行った会津や小田原もそうした散歩地の一つだし、水上や銚子といった懐かしの場所にも然るべき時にまた行くつもりだ。
今日はタイミング的にも彼岸花が完全に枯れ果てた時期で、散歩コースの高麗〜高麗川はハイカーの姿もなく色々やりやすい。1年5ヶ月ぶりに牛乳バトル会場を覗いてみると、馴染のチョコ白が記憶に違わぬ佇まいで日に当たっていた。

1年半のブランクなんて猫は余裕で覚えているけど、一応セレモニーをね。

牛乳好きなポイントさんも地面で香箱を組んでいる。そういうことなら先にコンビニで買ってこようかな。俺ちょっとお腹空いているんだよね。

……10分後、コンビニ袋をぶら下げて戻ると、太陽の動きに合わせてか猫たちも移動していた。

ポイントさんは日陰に隠れている。今朝はこの季節にしては暖かくて15℃ぐらいあったし、もろに日が当たると少し暑いかも知れないね。

現れる方角までは覚えていないが、ここには不定期でご飯を持ってきてくれる人がいたはず。じゃあ俺は勝手に始めてますよー。

数年前に和平協定を結んだので、もう牛乳バトルには発展しないんだよね。先に食べちゃうからちょっと待ってて。

しかーし、今日はこうなることを見越して紙皿を持ってきたのである。この子はマコちゃんと同じで牛乳が大好き。ほかにそんなものをあげる人はいないだろうから、たぶん1年半ぶりの牛乳。

宴を終えたら眠くなったチョコ白。人間の4倍のスピードで時間が進むだけあって展開が早いな。

ベンチのキジ白、アップを撮るの忘れてた。チョコ白と同じ2015年10月20日に初めて会った子なので、どちらも今回でちょうど10年が経つ古株だが、実はここでいちばん長いのはさらに遡って2014年9月というのが存在するのである。次回「2011年組その後編」にて紹介する予定。
































