ご存知の通り、このブログは2011年の開業以来、国内各地をはじめ、台湾や香港など様々な土地を猫散歩して、特に東京都については小笠原村を除くすべての市区町村で猫に会っている。ただ、同じ東京都内でも行きにくい場所というものがあり、実績がなければ足も遠のくというわけで、中でも西多摩郡日の出町は2012年の正月に一度行ったきり。西東京市に至っては2015年8月の一度きりで、見つけた猫もわずか1匹という有様だ。
どちらの街も、もう少し開拓したいという気持ちはあるものの、定期更新をやめてからは知り合い猫の安否確認に追われてそのような余裕がなく、ようやく初冬の好天が続く季節になったと思ったら、今度は熊騒ぎである。ご多分に漏れず東京都の山沿いでも熊の出没が相次いでおり、自治体別では青梅市、奥多摩町、あきる野市、日の出町、檜原村、そして八王子市にも目撃情報が寄せられている。丸腰で熊に遭遇したらやられちゃう以外に選択肢はないし、わざわざ冬眠前の活発な時期に熟柿の実る里山を歩き回る度胸もないので、この日の散歩コースは西東京市に変更。併せて所沢の外れの濃淡コンビに年の瀬の挨拶を済ませるべく、早朝の凍てつく中、府中本町駅へ向けて原チャを走らせたというわけである。
所沢アメダスが記録した最低気温は氷点下0.3℃だったが、冬の朝の太陽高度は低く、大部分が日陰に塗られた街なかはそれよりずっと寒く感じる。猫たちも努めて高みに上っていて、貴重な光エネルギーを全身で受け止めている。

最初の写真に2匹写っていることに気づいたかな? 鋭い反応で下りてきたのは顔見知りのキジ三毛。

構造的に頭が下では下りられないことを悟り、お尻を下にしてカメラ目線。女優か。

そうこうしているうちにもう1匹も足元に寄ってきた。どちら様も8月中旬以来の4ヶ月ぶり。

この日はこちらの霜降り三毛がとりわけ積極的。こちらから手を差し出すと拒絶するくせに、間違って触れちゃった体でお尻を撫でるうちに少しずつ打ち解けてきた。手続きの面倒な子だね(動画はこちら)。

日陰にはまだ霜が降りたまま。11年前、君がまだ幼かった時にもこんな日があったねえ。

次に会うのは年明けかな。薄い相方にもよろしく伝えておいてね。

一発目の散歩(というかサイクリング)は新秋津〜東所沢。最後の猫は駅近くの住宅街で発見。

「絶対見たことある子だ!」と確信して、帰宅後に調べたら、2020年1月に一度だけ遠くから見つけて逃げられていた。今朝もこの写真を撮った直後に逃げられて、約6年ぶりに臆病な性格を再確認できた。

東所沢から武蔵野線の電車に乗り、二発目の散歩(というかサイクリング)は新小平〜西武拝島線の小川。残念なことに空には雲が広がり始めていて、猫たちが高みで休むのもそろそろ店仕舞い。

シャッター音で起こされて抗議の眼差し。この辺りはかつての通勤路で、拝島の自宅から和光市の職場へ通うため、小川〜新小平を25分かけて歩いて武蔵野線に乗り換えていた。今はこの街の猫もずいぶん減ったようだが、もし当時からシェアサイクルが普及していたら、それに頼ってしまって多くの猫を見落としたと思う。物事を観察するのに徒歩ほど適した手段はない。

南天の向こうへ逃げたところをもう1枚。たまには季節ものをね。

いよいよ雲が広がって、日が差すのも10分おきに少しだけみたいになってきた。これじゃあ西東京は厳しいかも分からんな。

ほんのわずかな日差しに気づいて向きを変えたサビ。お日様は大事。

西武鉄道はタワマンを各駅に1本ずつ建てるのが流行っているのか、旧法準拠の狭い路地が残っていた小川駅前の住宅や商店はすべて薙ぎ払われ、高層建築の槌音が盛んに響いていた(帰宅の際に利用したひばりヶ丘駅前にもいつの間にか建っていたし、古くは俺が東村山市民だった2005年ごろにも東村山駅前に建てることになって物議を醸していた)。遠くから建設中のマンションに気づいてがっかりしたものの、少し足を延ばせば昔のまま。こいつも駅前の工事現場から疎開してきた猫かも知れないな。

西東京の散歩コースは西武柳沢〜ひばりヶ丘を選んだが、電チャリとはいえ前半で寒い思いをしたせいか、体力が切れてしまってまるでダメ。たった6.3km歩いただけなのにぶっ倒れそうに疲れてしまい、見かけた猫も1匹に留まった。
つまりあれは西東京で通算2匹目の猫というわけ。

凶悪そうな顔つきの茶トラだけど、毛並みはいいし丸々としている。さてはアパートの住人に愛されているな。




























