マコちゃんの鼻腔内リンパ腫でお世話になった農工大の動物医療センターには、犬や猫の献血を募るポスターが貼られている。2次医療施設だから輸血が必要なケースは多いのだろうが、人間用の血液と違って動物用は公的な血液バンクが存在しないので、院内バンクや近隣ネットワークから調達するか、その都度ドナーを見つけてレシピエントに輸血することになる。ドナーが見つからなかったり必要量に足りない場合は、病院が飼育しているドナー猫や病院スタッフの飼い猫の出番となる。先日、SNSで猫の血液の提供を呼びかける書き込みを見かけたが、調達が間に合わなかったのか、残念ながら死亡したとのことだった。
猫の血液型にはA、B、AB型の3種類がある(人間のABO型とは無関係)。血液遺伝子の対立遺伝子は優性から順にA、ac、bの3つあり、血液型A型の遺伝子型はA-(AA、Aac、Ab)、B型はbb、AB型がacacかacb。国や地域によって若干の差はあるものの、我が国の猫は90%以上がA型で、残りがB型、AB型はほぼ0%と極めて稀だ。ちなみに我が家の猫は2匹ともA型で、遺伝子検査の結果はNN(≒AA)。つまりサチコとマコちゃんは相互に輸血できる組み合わせだった。
猫の輸血はドナーを見つけることが難しく、血液型の適合はもちろん、タイミングや居住地によっても諦めざるを得ないケースがあるが、アメリカでは緊急避難的な処置として犬から猫への異種輸血が行われた事例がある。これは猫が犬の赤血球に対する自然抗体をほとんど持たず、溶血が始まるまでの数時間だけ酸素運搬機能を維持できるからで、献血ドナーが見つからなかったり、血液型を調べる余裕すらない状況で行われたとのこと。転帰は芳しくなく、数日以内に死亡したケースが多いようだが、一時的にでも持ち直して最後の別れをできると考えれば無意味な治療ではないと思う。
農工大にはお世話になったし、通院している時はたくさんの患猫・患犬を見てきたので、我が家の2匹で役に立てるなら献血も厭わないつもりだったが、年齢が高すぎることはもちろん、そもそも鼻腔内リンパ腫という血液系の癌で通っているのだから、輸血のドナーになることはあり得ない。当時20歳を超えていたサチコなどは言わずもがな、猫も人間も若くて健康な時はなかなかそういうことに気づけない。犬から異種輸血ができるなら人間からだってできるのではと考えたこともあったが(こちらの記事)、試しにGeminiに聞いたら「できるわけねえだろ(意訳)」と一蹴されてしまった。何でも17世紀ごろに羊から人間に輸血する実験が行われたらしく、400年も経ってまた同じ過ちを繰り返そうとする自分がイヤになったと書いたら優しく慰めてくれた。
それはそうと今朝の猫。今日は11時から歯医者の予約があったので、分倍河原からスタートして府中市内を軽く回るだけにしておいた。

武蔵やクロエさんに会えなくて淋しい一方、13ヶ月ぶりの三毛ちゃんがひょっこり現れたりするから、猫散歩というのは本当に何が起こるか分からないね。

初めて会ったのは2020年1月で今日が5回目。目の色が変わったように見えるのは気のせいかしら。

ここのところようやく関東の冬らしくなり、昨日は氷点下5.5℃、今朝も氷点下3.4℃まで下がって快晴の冬空。猫は充電しながらの毛繕いでとても忙しい。

久しぶりとは思ったけど、さっきの三毛と同じ日から会っていなかったとは意外(つまり13ヶ月ぶり)。

順光だと眩しくて目が開かないので横からもう1枚。付き合わせて済まんな。

脚立に収まっているところをアップで撮りたかったけど、あいにく逃走。何とか止まってもらえたのは不幸中の幸い。

逃げ切らないけど近寄れない子。この子に固執すると膠着状態になるのでさくっと諦める。

次の猫はとあるアパートの裏で鳴いていた。なお俺は猫のことしか考えていないので、写真に写っているほかの事象には触れない。

めっちゃ鳴いてる。2階の婆さんが面倒を見ていた子だろうなあ。

見かけるのは9月以来。何があったか知らないけど、とりあえずこの子の無事を喜んでおく。

同じアパートの玄関側にも1匹。こちらは日陰だからいないと思ってた。

この子はたぶん1階の住人が面倒を見ている子。同じアパートなのにそれぞれ縄張りがあるみたい。

尻尾だけ黒い相方はこのごろ姿を見せず、去年5月下旬に会ったのが最後。元気にしているなら俺が会いたがっていたって伝えておいて。

このコースはさらに慈恵院まで足を延ばしてサチコのお参りをして帰るのが常だが、今日は時間切れのためここで終了。東府中から2駅だけ電車に乗って歯医者に向かった。





















