会津のお嬢さん(2)


会津若松市の猫

 会津猫旅の時は定宿の駅前フジグランドホテルに泊まり、翌朝早くから散歩をスタートするのが常だが、今回は少し悩んだ結果、散歩コースの最遠地点である東山温泉からスタートして、いつもとは逆向きに駅へ向けて歩くことにした。真冬の散歩なので日の出時刻が遅く、あまり早く出発できないことや、ダイヤ改正により東京に帰るバスの発車時刻が30分早まったことが理由で、正味の散歩時間が7時間半ぐらいしかない中、無為な時間は過ごしたくない。東山温泉をゴール地点にしても、そこにタイミング良くバスが来る確率は低く、袋小路の温泉街ではほかに行き場がないし、東京行きのバスの発車時刻を気にしながら過ごすのもイヤなので、時間にロスの生じない往路をバスにしたというわけだ。
 そんなわけで若松駅前7:30発の市内循環バス「あかべぇ」に乗り、温泉旅館の従業員と思しきおばさんとともに東山温泉駅(という名のバス停)に降り立ったのは7:45。俺の先を行くおばさんの手には鈴がぶら下げられていて、これからしばらくは熊に気をつけなければならないことを思い出す。年が明けてから熊が出ていないことは出発前に熊マップで確認してあるが、10kmほど南の芦ノ牧温泉では今月に入ってからも繰り返し出没していて、この先の武家屋敷付近に住む熊が大人しく冬眠しているとは限らない。時々後ろを振り返るなどして緊張しながらの散歩となったが、熊にも猫にも出会わないまま2時間15分も歩いて、定点の猫駐車場まで来てしまったのは前回の記事に書いた通りである。
 ここまで出会った猫はポイント三毛、二毛、三毛と来てすべて女の子。そして次に現れたのもやはり女の子であった。
会津若松市の猫

会津若松市の猫

 おお、君はここらでいちばん人懐っこい三毛ちゃん!
会津若松市の猫

 記憶の糸をたぐっているのか、目を細めている。この子はさっきのポイント三毛と並び、初めて会津を訪れた2019年7月からのお知り合い。あのころ君(と妹ちゃん)は若かった。
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 もくもくと遊ぶ動画はこちら妹ちゃんにも会いたかったが、あの子は2023年2月を最後に見ていない。
会津若松市の猫

 猫駐車場をあとにしたのは11時半。会津旅のもう一つの目的であるラーメン屋で味噌ラーメンを食したのち、あとはさしたる心当たりもなく、次の猫拠点へ至るまでに見かけたのはわずか2匹。
会津若松市の猫

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 ブルーシートのキジトラと、民家の庭を嗅ぎ回っていたキジ白。
会津若松市の猫

 あの子は毛色が個性的で、もう少し近寄って確認したかったけど、残念ながらウッドデッキの下に潜ってしまって二度と出てこなかった。
会津若松市の猫

 天気のいい昼下がり、野良猫然とした黒白が民家の敷地でお昼寝していた。この日の会津若松は12.4℃まで上がって、酷寒地向けの服装では暑かった。
会津若松市の猫

 この家には4年前にも猫がいたけど(こちら)、さすがに別猫だった。でもこの一角には黒白が多いんだよな。
会津若松市の猫

「?」
会津若松市の猫

 一歩前に出たら、敢えなく逃亡。あわよくばさっきの場所に戻ろうとしているな。
会津若松市の猫

 もう一つの猫拠点では黒白が毛繕い中だった。
会津若松市の猫

会津若松市の猫

 さっきの黒白民家とは線路を挟んで隣町。この辺りもモノトーンやキジ系の猫が多い印象。
会津若松市の猫

 ちなみにこの子は初めて。
会津若松市の猫

 北東北や日本海側では大変な大雪になっているらしいが、今年の会津は雪が少ない印象。去年2月に来た時はこうだったからね。
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 猫も去年とは入れ替わっているようだね(黒は分かんない)。
会津若松市の猫

会津若松市の猫

 逃げ足の速いところを見ると、黒は去年も見た子かも知れない。
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 この子はいくつぐらいかなあ。去年、俺が来たあとに生まれた子猫だとすると、せいぜい10ヶ月ぐらいだろうけど、それよりも少し大人びて見える。
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 黒は分かんない。
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 モノトーンの猫拠点らしく、最後に見かけたのも黒。去年の2匹の片割れかしら。
会津若松市の猫

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 今年の会津猫旅は黒で終了。このあと会津若松駅近くの日帰り温泉に少しだけ浸かり、15:30発のバスタ新宿行きに乗って帰途についた。ここのところ在宅勤務で一日中ほとんど動かずに過ごすことが多く、いきなり20km以上歩いて足腰がびっくりしていたが、来月の台湾は今よりずっと暖かいし、服装も薄着なのでもう少し歩けると思う。
 最後に、行きつけのラーメン屋について少し触れておく。この店を切り盛りしているのは昭和9年と10年生まれという老夫婦で、ラーメンの味もさることながら、マシンガントークをかましてくる婆さんと、はにかみ屋の爺さんのコンビに魅せられて通うようになった。とはいえ会津は年に一度ぐらいしか来られない遠隔地だし、そうこうしているうちに夫婦は90歳を超えて、当たり前のことだが来るたびに一つずつ年を取っていく。今回は爺さんが一人で厨房に出ていたが、動き回るのもしんどそうで、カウンター越しにそれを眺める立場の俺も見ていて辛かった。動けなくなるその時まで働き続けるであろう夫婦には畏敬の念しかなく、出てきた味噌ラーメンを姿勢を正して食したが、次来た時にまた食べられるかどうかは分からない。来年では遅いかも知れない。
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