台湾の山から海から・その4(瑞芳)


新北市の猫

 台湾猫旅の2日目(3月23日)は瑞芳から。
 2014年の台湾デビュー後しばらくは12月か1月に赴くことが多かったが、ここ何年かはもっぱら3月に固定しており、これは明確な意思をもってそうしているわけである。というのも定番の散歩地である暖暖や瑞芳は台湾でも特に雨の多い地域で、年間の平均降水量は4,500mmに達し、とりわけ季節風の吹きつける12月~1月は3分の2以上の日が雨なのである。3月まで待てば少雨になるわけでは決してなく、年間を通して見れば多雨なことに変わりはないのだが、それでも12月~1月に比べれば多少マシ。かといって4月を過ぎると暑くなりすぎて散歩で死ぬので、そのギリギリのラインを狙っているわけである。
 とはいえ、俺自身はギリギリセーフのつもりでも、実際はギリギリを超えることが多い。亜熱帯〜熱帯に属する国であるから、3月であっても南部に行けば軽く30℃を超えてくる。実際、今回の猫散歩でも高雄市の甲仙で32.5℃という日があったし、そこまで気温が上がらなくても、台湾は北回帰線が通っているので太陽が真上に近い。つまり夏至まで3ヶ月もあるというのに日陰が小さく、常に日差しに晒されながら歩かなければならない。
 そんなわけで、台湾北東部で雨を避けるのはなかなか難しく、この日の瑞芳も山沿いに低い雲が垂れ込めており、天気予報も午後から雨マークが並んでいた。予定では9時すぎまで瑞芳を散歩したあと、南港→菁桐の順で散歩するつもりだったが、大切な散歩地である菁桐で雨に降られるのは避けたかったので、瑞芳→菁桐→南港というように順番を変えて、途中いくつか寄り道をしつつ逆向きに巡ることにした。菁桐からは台湾好行バスの795路に乗り、途中の深坑で679路に乗り換えれば南港に出られる。
 7時きっかりにスタートした瑞芳散歩で最初に見つけたのは2匹のキジ白。といっても片方はキジ霜降り白、いわゆる一つのbrown ticked tabby and whiteという毛色。
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 転がってくれるのはありがたいんだけど、今朝はまだ暗くてねえ……。
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 などと言っている間にいつの間にか入れ替わって、こちらはキジトラ白。
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 目元がうるうるして気の毒だけど、とても人懐っこくて、すぐに近寄ってくるので写真を撮るのも一苦労。
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 15分ぐらい行ったり来たりして、ようやくお澄まし写真が撮れた。付き合わせちゃって悪いね。
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「酬勞只要一小把美味的乾乾就可以了!(報酬は美味しいカリカリひとつまみだよ!)」
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 少し離れたところで、周囲を監視しているのもいた。
新北市の猫

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 もともとこの辺りにはキジ系と黒系が多かったけど、ここ何年かはそれに拍車がかかった印象。特に今回は未だに三毛を見ていないので、地味な散歩という印象。
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 定点の猫スポット、達玄宮の路地へとやってきた。あの黒たちは見覚えがあるね。
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 真っ黒いのが2匹でもちゃんと覚えているもの。どちらも一昨年3月以来の2年ぶり!
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 耳の形に助けられているところはあるんだけど、よく似た顔つきと佇まいがいちばんの決め手。
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 理知的な目元が特徴。
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 路地の両脇に並んだ駐車車両にも注意が必要。たいてい猫が潜んでいるからね。
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 ほらいた。
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 台湾でよく見る赤茶けたキジトラ。この子は尻尾の先端まで赤っぽいので、もしかしたらチョコトラかも知れない。
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 そして地上変圧器も。ほんのり温かいから、猫たちにとって恰好のお昼寝場所だ。
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 前足の毛が剃られているところを見ると、お医者さんに連れていってもらっているようだ。ちなみにこの子も一昨年3月に会っている。
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 あちらの車にも猫が取りついているね。
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 お休みのところ悪いけど、少し写真を撮らせておくれよ。
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「何だ何だ」
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 美味しいものを期待してか、わらわらと出てきた猫たち。以前ここにはとても懐いてくれた猫が何匹かいて(こちらこちら)、恐らくみんな鬼籍に入ったか何かで姿を見ることはなくなったが、会えないと分かっていてもこうして確認しないと気が済まない。猫の知り合いができるというのは切ないことだなあと、最近は散歩するたびにいつも思う。記事を書く時も、過去に会ったかどうかなんていちいち確認しない方がいいのかも知れない。
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 今日のところはここまでにして、最後に我が家の猫報告を。一昨日の夕方、マコちゃんを撫で回している時に、右前足(狼爪の1.5cmほど上)に黒い出来物があることに気づいた。出来物は皮膚から5mmほどの突起状で、形状は歪で柔らかく乾いており痛みはないようだった。昨日の午前中にかかりつけの動物病院に連れていって診てもらったが、組織を採取して調べるには麻酔が必要で、それには高齢で既往歴もあることから、まずは抗生物質で炎症かそうでないかの切り分けをすることになった。アモキクリア錠100を半分に分割して1日2回、2週間飲ませて変化がなければ針生検ということになると思うが、現状でも基底細胞癌を切除せずにいるところ、新たな腫瘍を見つけたからといって、憎悪しないうちはやはり静観するほかないような気もしている。
 昨日は久しぶりに奥多摩猫集落へ行くつもりで年休を取っていたが、そんなわけで奥多摩は中止した。カーシェアリングでもらった6時間チケットの有効期限が明日までだったので、もったいないことをしたが、マコちゃんの健康には代えられない(続く)。
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