澎湖県馬公市で迎えた台湾猫旅4日目(3月25日)、無人のフロントに鍵を置いて6時半すぎに宿を出ると、空はやや霞んでいたものの雲一つない上天気で、リュックを背負っての散歩は体力的にキツくなりそうだった。
駅を起点にして街歩きして戻ってくるような散歩なら、コインロッカーや行李房に荷物を預ける選択肢がある。この日は朝イチで馬公の旧市街を散歩したあと、あちこち回って10時ごろに馬公南海碼頭に戻る予定なので、宿をチェックアウトせずに散歩するなり荷物を預かってもらうなりすれば良かったのだが、敢えてそうしなかったのはスケジュールがぱつぱつで、碼頭から宿へ荷物を取りに戻る15分すら惜しかったからだ。今になって思い返すとこの日は今回の猫旅で最もキツい一日で、15分を惜しむよりも体を軽くすることを優先するべきだった。とりあえず今からの散歩タイムは1時間15分。8時には馬公南海碼頭に赴いて、船のチケットを買わなければならない(前回の記事はこちら)。
部屋で仕度しているうちから猫発見。今日も忙しくなりそうだな。

大慌てで仕度して外へ出てみると、波止場の植え込みで釣り人の釣果を待っていた。

釣り人はみんなじっとして動かないからたぶん何も釣れていない。釣れていたら猫もこんなにのんびりしていない。

市街地に入ると朝帰りと思しき鉢割れに行き合った。急いでいるところを悪いけど、ちょっとだけモデルになってくれないかな。

朝日に照らされて赤い毛並みがきらきらしている。生き物というのはきれいなものだなあ。

台湾の定番、地上変圧器と猫。プランターが置かれたりもして、猫たちの憩いの場になっている。

変圧器の上はほんのり温かいのか、こちらは地面の子よりもぼんやりした反応。

気配を察して三毛がもう1匹現れた。期待させて済まんがご飯の人ではないのだよ……。

広い道路をさらに行くと緑地帯が見えてきた。あれはどうやら美術館の敷地のようなので、擁壁を上っている猫もそこで暮らしている子かも知れない。

「それは内緒だし、美術館は9時からだよ。つまりこれ以上ついてこないでってこと」

たった1時間強の散歩ではあるが、馬公市内ではまだまだ猫が登場する。というかこの日は一日の最高記録である61匹に迫る57匹の猫に会っており、体力さえ持てば軽くそれを超えるレベルの出現頻度だった。2026年・台湾猫旅で最も長い一日はまだ始まったばかりだ。






























