これだけ晴れ続きで暑くなってもまだ梅雨明けしていないらしく、これで本当に明けたらどれだけ暑くなるのだろうと心配している。できれば来週は上越〜北陸方面へ散歩に行きたいと思っているんだが、あちらもまだ梅雨明けしていないうちから晴れの日が多く、予想最高気温も軒並み30℃を超えてきている。朝夕は頑張るとしても、こうなってくると日中は猫たちが隠れてしまうので、糸魚川で翡翠でも拾うくらいしかすることがない。これはもともと黒部峡谷鉄道の猫又駅を訪問するついでに、3日ぐらいかけて糸魚川や能登方面を散歩する構想だったものだが、能登半島地震の影響で一部不通になっていた黒部峡谷鉄道の復旧工事が終わり、10月1日から全線で運転が再開されることが決まったため、急遽旅程の前半だけでも前倒しなければならなくなった。以前も書いたことだが猫又は世界に4つしか存在しない「猫のつく駅」の一つであり(自分調べ)、本来は関西電力の業務専用駅なので、復旧によって猫又での折り返し運転が解消されれば一般客の乗降ができなくなる。来週よりも遅くなれば梅雨明けする上に夏休みが始まるし、9月に入れば名残を惜しむ鉄オタや猫オタ等で混雑するかも知れないので、できれば来週中に行っておきたいというわけである。予約の都合もあるので、週明けにはどうするか決めなくては。
猫の方は昨日に続いて3月26日(猫旅5日目)の朝、嘉義市内で見かけた猫たちをどうぞ。

挨拶代わりにカリカリでも置いていきたいのは山々だけど、あからさまに他人の敷地だからちょっとなあ……。

このころ時刻は8:40で気温は24℃ほど。同じころ府中では11℃だからやっぱり台湾は暑いし、猫たちも伸びてしまって緊張感がない。

一方こちらは道路向かいの黒。さっきから一部始終を見ていて、とっくに準備ができている。

観光客でごった返す前站と違って、寂れた後站はのんびりしている。後驛街と呼ばれるこの辺りは日本統治時代には黒金町という名で、大日本精糖株式會社(現在のDM三井製糖株式会社)が運営する糖業鉄道で北港や朴子へ向かう人々の往来が多かった。今はこれといって何もないエリアだけれど。

おお、これはいかにも野良猫的佇まい。しかも意外にフレンドリー。

茶トラの背後にも1匹隠れていた。きれいな目をした美人さんはたぶん麦わら。台湾のキジトラは赤茶けたのが多いので、かなり微妙ではあるんだけど。

大きなパラボラアンテナが猫のお休み処になっている。面白いねえ。

たぶん大陸の衛星テレビを受信しているんだろうな。電波障害で怒られるよ。

うにゃうにゃ言いながら少しずつ下りてきた。この胸に飛び込んでくるのかしら。

「來! 把好吃的乾乾給我灑好灑滿在這邊!(ほら! ここに美味しいカリカリを思いっ切りぶちまけて!)」

嘉義で会った最後の猫は駅前の植え込みで涼んでいた黒。次に乗る普悠瑪号の発車まであと1時間以上あるが、散歩スタートから2時間が経過し、気温も上がってヘタレてきた。

ヘタレ気味の体力はここからの長い移動で持ち直す想定だ。嘉義10:19発の237次普悠瑪号に乗り、2日前に散歩したばかりの高雄へ舞い戻ったのは、あれこれ旅程を練っていた時の残滓だが、今回は単に乗り換えるだけで滞在も散歩もしない。
高雄駅では高雄客運E32路の高旗甲仙快線と呼ばれるバスに乗り換える。実はこの乗り換えがかなり不安で、バスの発車まで18分しかない上に、目的地の甲仙までは2時間10分もかかるので、発車前に飲み物や軽食ぐらいは買っておきたい。しかも高雄駅の周囲には建國站(高雄駅前)と称するバス停がたくさんあって、バス会社や行き先別に乗り場がバラバラなので、闇雲に探し回ったのではあっという間に時間切れになる。この時も最初に並んだバス停が間違っていて、すぐに気づいたので事なきを得たが、あの分かりにくさは本当にどうにかならないものかといつも思う。
E32路に乗って向かう高雄市甲仙区は面積124km²に及ぶ広大な行政区で、阿里山山脈と玉山山脈という二つの険しい山脈に挟まれ、その隙間を流れる楠梓仙溪に沿って狭い谷底平野が開けている。猫を探して散歩するのは社區(集落)としての甲仙で、楠梓仙溪とその支流である班芝埔溪の出合に位置し、南北に600m、東西に400mほどしかない小さな街だ。観光客に知られているといえばタロイモ栽培が盛んなことと、老街に「貓巷」と称する猫路地があることぐらいだろうか。台湾の地質や災害に詳しい人なら、甲仙社區の北北東10kmの地点にかつて存在した小林村の名を聞けば、「ああ、あそこか」と気づく人もいるかも知れない。小林村は2009年の台風8号(モラコット台風)に伴う八八水害で大規模な山体崩壊に巻き込まれ、集落が一瞬にして消滅するという悲劇に見舞われた。
次回の台湾猫旅は甲仙でバスを乗り継ぐ間に見かけた猫たちを紹介する。そこで2時間あまり散歩したのち、この日の宿泊地である那瑪夏へとさらに山中を分け入っていく。





























