レア度:
タグ分類:斑点
英語ではブラウンスポッテッドタビーと呼ばれる、斑点模様の毛色です。一本一本の毛が色の層を持つ、アグチパターンが作る模様の一つです。血統猫ではエジプシャンマウが有名です。野外でもたまに見かけますが、模様の途切れ方がまばらな個体が多く、完全に斑点状になっているものとなると、レア度が星5つぐらいになります。
野生型であるキジトラとの相違点は、Sp遺伝子座の遺伝子型が優性のSp-である点です。この時、トラ模様や渦巻き模様が途切れて斑点になるとされていますが、実際に野外の猫を観察していると、途切れ方のレベルがまちまちなので、そう単純な遺伝とは思えません。このブログでは、毛色や白斑の有無にかかわらず、斑点が相当明瞭なものに限って「斑点」に分類しています。
なお、血統猫のベンガルも斑点模様を持っていますが、こちらはSp遺伝子ではなく、まったく異なる遺伝子が関与しているそうです。
ww oo(oY) A- B- C- ii D- ss * Sp- uu
元となる毛色(キジ斑点)の遺伝子のうち、C遺伝子座の遺伝子型が劣性ホモ接合になると、対立遺伝子に応じたレベルのカラーポイントが生じます。外見から劣性対立遺伝子を特定することは不可能なので、以下に遺伝子型の一例を紹介します。未だ遭遇したことがないので写真はありません。
遺伝子型:ww oo(oY) A- B- cscs ii D- ss * Sp- uu
呼称:brown spotted tabby point