昨日の続きの都電と猫。
俺の育った函館にも市電があり、高校時代は通学に使っていたので、この手の交通機関にはノスタルジーを感じる。函館市電と東京都電は線路の幅や電圧が同じなので、東京から函館へ移籍してきた車両も走っていたが、あまり調子が良くなかったようで、加速中に時々ブレーカーが落ちて、乗客が首かっくんになっていた。ラッシュ時は2~5分毎の運転で、待たずに乗れて便利だったが、人口30万人程度の地方都市には過剰サービスとも言え、当然のことながら大赤字だった。当時すでに旧市街地の空洞化が進んでいたことや、終電が21時台と早く、勤め人には使いにくかったことも原因だと思う。また、国鉄との接続路線の一つ(五稜郭駅)を、わざわざ廃止してしまったことも、今になってみればもったいないと思う。
一方、景気の良い都電は新型車両も増えて、昨日の散歩でもカラフルな電車がたくさん走っていた。線路端に佇むキジトラを見つけてカメラを構えると、派手なワインレッドの電車が通過していった。
電車より俺の方が怖いらしい。そりゃまあ電車は2~3分おきに通過するんだから慣れるわな。
庇の上で三毛が寝ていたので、試しに呼んでみたところ。これはかなり人懐っこいとみた。
あなた狛犬みたいな顔ですね。私は怪しい者ではございませんよ。
その傍らをまた電車が通過。函館市電に移籍してきたのは、この7000形という車両。都電に残っている7000形は、すべて新しい車体に載せ換えられているので、見た目的には懐かしくも何ともないが、モーターの音を聞くと青春の思い出が蘇る(動画もあり)。どんな思い出かは内緒。
線路端の庭先に長毛の白がいた。都心は梅が咲くのも少し早いな。
時刻は正午を少し過ぎたところ。普段なら昼寝タイムなんだろうが、この日は北風が強かったので、ねぐらから出てくるのが少し遅かったかな。
お昼ご飯を天麩羅屋で済ませ、場所を移動して北区にやって来た。踏切を渡ったところで早速バルコニー猫発見。
踏切が鳴り始めたので、電車と一緒に撮ろうと待っていたら、家の人の呼ぶ声がして部屋に入ってしまった。残念。
バルコニー猫の周囲にも濃密な猫気配を感じて、辺りを見回すと、道路を横断中の黒白を発見。
特に恐がりもしないが、積極的に寄ってくるわけでもなく、のほほんとした感じの子だった。
そろそろ帰ろうと思って歩いていたら、目の前を茶トラ白が通り過ぎた。最後に追跡してみるかー。
民家の正面に回ってみると、ちょうど草を食べているところだった。実はほんのわずかに都電も写っている。
次は江ノ電に再挑戦してみようかな。前回は人身事故で止まっちゃったからなあ。何年か前に乗った富山ライトレールもいい雰囲気だったなあ。