夏休み最後の散歩は3ヶ月半ぶりの新秋津〜東所沢。今は府中本町から北朝霞(朝霞台)経由で川越へ通勤しているので、出勤途上でも余裕で散歩できる区間だが、最近は仕事のあとに写真を現像したり文章を書く気力が残っておらず、またそんな風に衰えた自分を鏡で見るのもイヤなので、平日の猫散歩はあまりしなくなった。するにしてもせめて休前日か、在宅勤務の前日なら夜更かしできるしまあ何とかという感じ。
貴重な夏休みの朝を新秋津〜東所沢に費やしたのは、前回の訪問で馴染の濃淡コンビの片割れ(濃い方)に会えなかったからだ。縄張りの広い薄い方が出てこないことはたまにあるが、自宅から離れたがらない濃い方が出てこないのは珍しく、今日に至るまで消息が気になっていた。もともとこの猫たちは人懐っこい三毛ちゃんを含めた三匹トリオだったが、彼女は2021年9月を最後に姿を見せなくなった。生き物相手のことだからいずれ終わりが訪れるとはいえ、薄いのが一人ぼっちになるのはまだ早いはずと思い、様子を見に行ったわけである。
1匹目はカーポートの上で伸びていた。
黒三毛がカラーポイント化した特徴的な毛色。カメラに収まるのは初めてだが、何年か前に一度だけ見かけたのを今でも覚えている。
濃淡コンビには呆気なく再会。舌を鳴らしながら歩いていたら、門扉の隙間から飛び出してきた。
仮の名前をつけておけば良かったけど、こんなに長い付き合いになるとは思っていなかったからなー。初めてこの子に会ったのはまだあどけない2014年10月下旬のことだった。
クリーム白はそれより10ヶ月遅れることの2015年8月20日。奇しくもあと数日で10周年だ。
さて、元気なことも確認できたし、そろそろ7時だから暑くなる前に次行かなきゃ。涼しくなったらまた来るからね。
2匹と別れて歩き出して間もなく、民家の壁に張りついてご飯を待つ猫を発見。
この時間帯にたまに見かける子だけど、しばらく見ないうちにだいぶくたびれていた(3年前の様子)。最近は夏も冬も過酷になっているから、猫に限らず、在来の生き物が衰えるのも早くなってきているのかも知れない。野生なら多産化で系統樹を繋ぐこともできるけど、猫の場合はその方途が絶たれているからな……。
赤煉瓦の邸宅から茶トラがまろび出てきた。その遥か背後に俺を追いかけてきたクリームが続いていることに注意。
こいつはクリームと反りが合わず、鉢合わせになった場合はこいつが一方的に逃げてしまう。
一度は車の下に隠れてしまったが、出てくるのを5分ほど待って撮ったのが上の写真とこの写真。動物撮影は待つのが商売。
夢中になってお尻を撫でていると、いつの間にか順番待ちの列ができていた!
最後尾の霜降り三毛は痩せちゃったように見えるけど、冬毛の印象が強いからかな。お尻を触ろうとしたら鉄拳猫パンチ(爪あり)が飛んできた。
この家には霜降りの血筋が流れている。以前はほかにもいたけど(一例)、今はこの子と三毛だけが残っている。濃淡コンビのクリームも模様が見えないので霜降りかも知れないが、d遺伝子由来のクリームは薄くて判別が難しいので敢えて分類していない。
もう少し遊んでいきたいけど、ここは藪蚊がものすごいので5分以上は無理。それじゃまたね。
俺は蚊に刺されてもほとんどダメージを受けない体質だが、刺されるに任せるほど寛容ではない。邸宅裏の緑地をあとにするともう猫の姿は見なくなり、最後は東所沢駅近くの住宅地で1匹遭遇しただけだった。
今日の猫はこれでおしまい。夏休み最後の明日はなるべく時間が経つのが遅くなるよう、何もせずに部屋の中で息を潜めて過ごすつもりだ。