先日も書いたように、基底細胞癌の疑いとされるマコちゃんのヒゲ袋の出来物は、すぐに切除せずしばらく様子を見ることにした。農工大の見立てでは悪性度が高そうとのことだったが、現時点では出血や潰瘍化は見られず、そもそも転移の可能性の低い大人しい腫瘍なので、時間的余裕はあると判断した。半年に渡った化学療法のダメージは大きくて、体重の減少や体力の低下から未だ回復できていないというのに、さらにメスを入れるとなると不安の方が先に立つ。マコちゃんがもっと若かったら考えが違っていたと思うが、いま無理をさせたところで余命はせいぜいあと数年。鼻腔内リンパ腫の再発可能性を加味すれば、恐らくそれよりずっと短い時間しか生きられない。家族と穏やかに過ごせる最後の一刹那というこの時期に、まだ暴れてもいない小さな腫瘍を切る気にはなれないのである。ただ、暴れ始めれば(憎悪すれば)厄介なことは確かなので、絶対に切らないということではなく、注意深く観察しながら状況に応じて判断することにしている。
今日の猫関係業務は挟間という東京都民にもあまり知られていない山間の小駅からスタート。猫密度は低いものの割と好きなコースの一つで、前の晩から楽しみにしていたのだが、あいにく雲が厚くてとても暗く、せっかく見つけたのに撮影を諦めたのが5匹もいた。KPが修理から戻ってきていないのも痛かった。
カメラに収まった1匹目は若そうなキジトラ。
2年前の7月にも見かけた子かと思ったけど、耳の形から何からぜんぜん違うね。
例によってISO6400などというアホみたいな感度なので写真はざらざら。せっかくの毛並みがきれいに撮れないのは本当に残念。
これだけ住宅開発が進んだ時代に、東京都内の廃線跡に複線規格の橋脚が残っているなんて珍しい。猫はご飯待ちと思しき佇まい。
せっかくの猫と橋脚、もっと天気のいい日に撮りたかった。近いうちにまた来よう。
京王八王子まで自転車を漕いで、カメラに収まったのが3匹と暗すぎてスルーしたのが5匹。つまりこの子が今日最後の猫。