普段使っているPENTAX KPが修理中ということで、先週の日曜日は1983年製のPENTAX Super Aというカメラを持ち出して猫散歩に出かけた。だいぶ前に買って冷蔵庫に入れておいたフィルムの有効期限が8月で終わることに気づき、そのままダメにするのはもったいないからという理由だが、何年ぶりかでカメラの裏蓋を開けたら、いつのものとも分からないエクタクロームが入っており、そのまま使い続けるのもアレなのでゴミ箱へポイする羽目になった。そういや最近コダックの経営が傾いているらしいと思い出して、念のため値段を調べたらまさかの6,530円! 物価上昇や円安を考えれば仕方のないこととはいえ、現像やCD-ROMへの書き込みを含めれば軽く1万円を超えるわけで、1コマあたり約350円もかけて猫を撮るなんて貴族の趣味だなあと感慨を新たにした。ちなみに冷蔵庫に入っていた富士フイルムのカラーネガフィルムだって1本2,400円するし、現像とCD-ROM代を合わせたら5,130円だったので1コマあたり140円強かかっている。いくら連写しても懐の痛まないデジカメは36枚なんて1ポーズ撮るだけで一瞬のうちに消費するわけで、そういう時代が来なければ猫の写真など歩留まりが悪すぎてとても撮れなかったと思う。現像は昨日のうちに上がっているので明日載せられれば載せる。
「その日の猫はその日のうちに」とのポリシーに基づき、今日載せるのは今日の猫。11時半に床屋を予約していたので、いつもより遅く家を出たのが良かったのか、久しぶりにクロエさんに会えた。
5月中旬を最後に夏の間はほぼ姿を見せなかったクロエさん。一方の武蔵は6月末に見かけており、それより1ヶ月半も長く出てこなかったのは、ゴージャスすぎる被毛のせいなのかも知れない。返す返すも今年の夏は本当に暑かった。
前回より少しすっきりしているようだ。毛刈りしてもらったのかな。
近所の人は武蔵よりも懐かないと言うけど、そんなことはないと思う。移り気な性格だなーと感じることはある。
最近うちの屋根裏にネズミがいるみたいだから、武蔵と一緒に巡回に来ておくれよ。マコちゃんは年取っちゃって反応しないんだよ。
今日の散歩コースは中野島からスタート。かつての喧騒が嘘のような猫拠点に、ただ1匹残された三毛がいた。
警戒心が極めて強く、初めて見かけた2017年7月から今まで、懐く兆しはまったく見せなかった。当初は白と一緒にいることが多く、白がいなくなってからは茶トラ白と過ごしている姿をよく見かけたが、今はその茶トラ白もまったく見ない。
今日は初っ端から立て続けに三毛が3匹。いつもの美人さんは屋根の上にいた。
自由自在に上ったり下りたりできるなんて羨ましい。年齢の見当がつかないけど、マコちゃんよりは年下なんだろうなあ。
7月上旬以来の猫寺。あの時の子猫たちは元気で大きくなっているかな。
茂みに隠れた黒白と入れ替わりにキジトラが出てきた。どちらも前回見かけているかも知れないけど、ほとんど逃げられちゃって歯が立たなかったんだよなあ。
子猫の成長は早いね。2ヶ月半前よりだいぶ大人びてきた。
猫寺から床屋へ至るまでにもいくつか寄り道したが、猫を見かけたのは1箇所のみ。クリームほか数匹の猫が住む民家に今日は黒がいた。
常駐の三毛もいたけど茂みに隠れちゃった。冬になって草が枯れれば猫たちの寛ぐ姿が露になるかも。
髪を切ったあとはウーちゃんの縄張りを覗いてみた。お昼を過ぎて寝ているかなと思ったけど、舌を鳴らして呼んだらウーウー言いながら出てきた。
お昼寝場所の民家が空き家になっていたので、いなくなっちゃったかと思ったよ。会えて良かった。
今日は辛うじて29.9℃だったけど、昨日は32.7℃だったし明日は30℃の予想。できればそろそろ旅にでも出たいけど、もう少し涼しくなってくれないと散歩が苦行だなあ。
最後にマコちゃんのヒゲ袋の出来物について。
今月4日に農工大を受診した際、瘡蓋にくっついていた組織を検査してもらっていたが、17日にこちらから電話して状況を確認したところ、基底細胞癌と考えられるとの結果を知らされた。悪性か良性(基底細胞腫)かは採取した組織が少なすぎて判定できないものの、どちらにしても手術で切除するのが第一の選択だそうで、その場合マージンを取って切ることになるので顔貌に影響する。どの程度の切除になるかは外科の担当医に診てもらわないと何とも言えないそうなので、鼻腔内リンパ腫の9ヶ月検査を兼ねて10月2日にもう一度農工大へ連れて行くことにしている。
悪性度が高く進行の早い鼻腔内リンパ腫とは違い、去年11月下旬ごろから10ヶ月で長径8.5mmという成長速度で、切除さえすれば予後は良好とのことから、癌と宣言されたことに対する絶望感はない。ただ、今は鼻腔内リンパ腫の化学療法を終えて1年生存を睨む時期であり、16歳4ヶ月という年齢からも、全身麻酔など体の負担になることはなるべく避けたい。成長速度が遅いといった現在の振る舞いを維持したまま、手術せずに寿命を迎えられればいちばんいいと思うが、このまま放っておけばいずれ病変が口唇縁にまで達するだろうし、そうこうしているうちに増悪する可能性もあるので、どちらの選択がいいかはもちろん、レーザー切除や凍結療法は使えないのかなど、事前に質問事項をまとめて臨むつもりだ。
最近は長生きを尊いとする風潮があるが、猫の寿命を30年に延ばしたところで、年を取って癌にでもなればむしろ苦しませるということを理解した方がいいと思う。