台風15号は久しぶりにまとまった雨を降らせてくれて、気温も下がったのでありがたかったが、局地的には突風や竜巻で大きな被害も出たようだ。我が家の周囲は風雨ともに大したことはなく、大きく育ったインドジンウソツカナイ(という名の唐辛子)が倒伏するようなこともなかった。以前ならこういう天気になるとマコちゃんが猫デッキに出て一部始終を眺めていたものだが、老いて大人しくなった今は猫ベッドで丸くなるばかりで、風が窓を叩く音に耳を動かすこともない。一昨日は農工大に連れていってヒゲ袋の出来物を診てもらったが、細胞診では特に問題になるようなものは見つからず、今は病理組織診断や皮膚生検の結果を待っているところだ。大学病院は待ち時間が長かったり診察費が高いなどの短所はあるが、腫瘍科の主治医が皮膚科と連携してくれるなどして臨機応変だし、必要に応じて様々なレベルの医療が受けられるから心強い。
今朝は台風一過の澄み切った空になることが容易に予想できて、写真はかなり撮りにくいだろうと覚悟していたが、まったくその通りの結果で涙ちょちょ切れる散歩だった。低くて強烈な日差しのせいで日なたと日陰とのコントラストが高く、露出は難しいしオートフォーカスも決まらない。こういう時のAPS-Cはトイカメラみたいな写りになって悲しい思いをすることが多い。
散歩コースは平山城址公園から長沼まで。猫ヶ丘の高台で暮らすウーちゃんを訪ねてみたものの空振りで、最初に見かけたのは馴染の黒だった。
先月5日、40.3℃の日以来の黒。過酷な夏を無事に乗り越えたようだね。
子猫のころから知っているからか、ある時期から急に懐き出して、今は呼ぶと返事もするようになった。まったく懐かない方の黒は不在のようだった。
一時期は同じ毛色が数匹いたけど、今はこの子ぐらいしか見ない。みんなどこへ行ったんだろうね。
今シーズンは夏のお嬢さんも見かけない。お嬢さんというよりお婆ちゃんだったから、暑すぎて出てこられないのかも知れないね。俺がこんなこと言ってたって内緒だからね。
車の下にスッパニャンが隠れていないかなと思って覗いてみたが、もぬけの殻だった。もう少し涼しくなってくれないと色々難しいわ……。
今日のところは猫ヶ丘の猫たちを紹介して、残りはまた明日。中途半端に写真が多いので2回に分ける。