JR北海道の「光と風の物語カレンダー」を用意して新年に備えるのが我が家の恒例だったが、残念なことに今年は諸般の事情により販売しないとのことで、2005年から連綿として続いてきた慣習が途絶えることになった。カレンダーというのは年末になれば取引先が持ってきてくれるものであり、手に入らなくて困るようなことはないのだが、ひとたびデザインなどにこだわり始めると、あまりにも種類が多すぎて、雲を掴むようなレベルの探し物になってしまう。普段からインターネットで猫の調べ物をすることが多いせいか、単に「カレンダー」で検索すると猫カレンダーばかりヒットするのも困りものだ。俺は毎日イヤというほど猫の写真を撮っているので、カレンダーまで猫写真にしようとは思わないのである。
光と風の物語カレンダーは北海道JRエージェンシーという会社が発売していたが、この会社は2020年1月に他のJR北海道子会社と合併して消滅したそうだ。本業の鉄道事業が火の車なのに、呑気にカレンダーなど出している場合ではないのかも知れない。北海道新幹線以外の事業を緩やかに殺していく国のやり方には憤りを覚えるが、肝腎の道民にあまり困っている様子はなさそうなので、そのうちJR北海道直営の路線は函館本線の小樽〜旭川と千歳線を残して廃止されるだろう。昔、国鉄職員の娘と付き合っていた時、1987年の民営化にあたって、父親が道外へ出されることをとても心配していた。ある夜、仕事を終えて帰宅した父親が深刻な面持ちで「静岡に決まった」と家族に告げ、母と子がショックで固まった次の瞬間、「うそぴょーん」とやって笑わせたことがあったそうだ。しかし今になって考えれば、JR東海の方が百万倍マシだったのである。そのころの国鉄青函局はバブル経済と青函トンネル開通に沸いており、民営化後のJR北海道がここまで悲惨な事態に陥るなど誰も想像していなかった。
夜勤明けの散歩は勝手知ったる登戸〜中野島。そろそろ年の瀬が押し迫っていることもあり、ちょっと寄り道して駅前の白に会いに行った。
こちらに気づいて飛び出して来た。頑なに目を閉じているのはいつも通り。
少し離れてカメラを向けたら、珍しく目を開けてくれた。この子は大きなレンズが苦手なんだよなあ。
正確な誕生日は知らないが、とにかくこの子は年が明ければ推定20歳。来年も元気でいてね。
登戸をスタートしたのはいつもより遅めの11:40。線路端の三毛がアパートの縁側に出ていた。
逆サイドから撮ってみる。どっちにしても近寄るのは難しいかな……。
なので、諦めて塀越しにもう一枚。本当はできるだけ猫の目線と同じ高さで撮りたいんだよね。
桜の季節、花吹雪の舞っていた猫民家で猫発見。あの時の子かな。
キジ白は桜の時も見かけた子。日陰の亡霊みたいなのは初めて見るな。
待っているうちにキジトラも日なたに出てきてくれた。背後に家の人がいてくれたのが良かった。
ここにはもう1匹、クラシックタビーもいるはず。そのうちまた覗いてみる。
先月下旬とまったく同じアングルだけど、写っているのは違う猫。
塀の上にいたのは顔見知りの黒白。ちなみに前回写っていたのはこちら。両方一緒に見たこともある。
指の匂いで挨拶を試みたものの、あと一歩のところで塀の向こうへ飛び降りてしまい、離れると再びこうして上ってくる。同じことを3回繰り返して諦めた。
半目を開いて寝ている茶トラ白はともかく、左隣の区画にも白いのがいる点に注意。
プスプス言って呼んだら飛び起きた茶トラ白。お休みのところ済みませんね。
茶トラ白は多少フレンドリーなのでこうして相手してくれるが、隣の区画にいた白っぽいのは警戒心が強く、すでに遠くへ逃げ去ってしまってどうにもならない。ちなみにこの子。