「その日の猫はその日のうちに」を心がけているので、昨日の散歩で撮った写真の一部は帰宅後すぐに現像して、あとは文章を書くだけというところまで頑張ったが、あいにくそこで力尽きてしまった。8年3ヶ月ぶりの銚子散歩はとても楽しかったが、疲れた頭では考えがまとまらず、こうなってしまうと文章というのはテコでも出てこない。写真の現像は今日も少しずつ進めていて、今のところ3回に分けて載せることは確定している。たった3時間(プラス寄り道2時間)という現地滞在時間でそれだけの猫に会えたのは嬉しかったが、移動だけでも往復8時間かかっており、そこまでするなら1泊して、ゆっくり風呂に浸かったり美味しいものを食べたりしてくれば良かった。隣県の千葉といえども先っぽの犬吠埼ともなると日帰りではキツい。
銚子の猫たちを今日の記事にしなかったのは、書きたいことがほかにあったからだ。コロナの影響で有効期間延長の措置が取られていた某巨大公園の年間パスポートがいよいよ明日までとなり、切れる前にもう一度園内の猫を訪ねてみようと前から決めていた。茶トラ係長やスーダラ1号などが元気だったころは頻繁に通っていたが、今はもうあの公園にそれほどの数の猫はいない。事情を知る人によれば、25年前に50匹以上いた猫が4匹にまで減ったそうで、俺が年間パスポートを更新する理由もなくなったのである。
家を出たのはいつもと同じ正午前。近所の猫路地で武蔵の鼻先を見つけた。
冬になってから黒煙ちゃんにはよく会うが、武蔵は1ヶ月以上見かけなかった。首の下の鈴が前回と違っているね。
一通り回転したあとは大あくび。新しい鈴は大きくて、落ち着きのない武蔵には少し邪魔かも知れないね。
自宅の周囲を嗅ぎ回ってフレーメン反応を起こした武蔵。本当に落ち着きのないヤツだな……。
今日の散歩コースは中神から西立川までの4.6km。最初に立ち寄った猫民家ではキジトラに遭遇した。
……しかし不審者に気づいて即座に逃走。お騒がせして済みませんね。
かつての猫路地も今はすっかり静かになり、特に期待もせずに通過しようとしていると、小さな日なたでお昼寝中のを見つけてしまった。あそこで猫見るの何年ぶりだろう。
日差しが気持ち良すぎて目が開かない。毛色はキジ色の霜降り、いわゆるブラウンティックドタビーというやつだね。
相方のオッドアイにも会いたかったが、あいにく不在。あの子は朝じゃないと難しいかなー。
黒煙ちゃんと同様に、この子も秋冬になってから見かける頻度が増した。だいぶ年を取ってきたので、日中はこうして日に当たらないと寒いのかも知れない。
年齢は分からないが、全体的なくたびれ方はうちのサチコと同じぐらい。体が温まれば多少活発になるのかな。
チビちゃんちの近所に三毛がもう1匹。こちらも日当たり良好南向き。
一見、睨んでいるようだけど、心地良さに目を細めているだけなんだよね。
とてもゆっくりとしたスピードで毛繕いしている。待ってらんなくてシャッター切っちゃったよ。
猫に会うために某巨大公園を訪れることはたぶんもうない。この10年あまりの思い出を愛でるように、キジトラの背中をいつまでも撫で回していたかったが、人気者のこの子の許には引っ切りなしに訪問者が現れる。後ろ髪を引かれていつまでもだらだらするよりは良かったかも知れないが、せめてもう少し二人きりで別れを惜しみたかった。