18日から出張で大阪に行き、本来19日の夕方ごろには終える予定だったところ、トラブル発生で1日延びたことがさらなる想定外を呼び、21日の午後に帰宅した時には風邪と疲労で死にそうになっていた。その夜は低体温の俺には珍しく38℃近くまで体温が上がり、喉の痛みが強くてかなりしんどかった。
風邪を引いたいちばんの原因は、一緒に出張した同僚が諸般の事情で途中リタイアしてしまい、その穴埋めのため1泊の予定だった出張が1日延びて疲労が蓄積していたこと。さらに19日まではかなり高かった大阪の気温が寒冷前線の通過で一気に10℃近く下がったこと。想定外の業務量で疲れ果てた20日の夜、薄着で北風に晒されたのが良くなかった。さらに体調不良にもかかわらず出張ついでの猫散歩をキャンセルしなかったことも追い討ちをかけた。最終的には2泊3日の旅になったが、後半の2日間は疲労と風邪の症状でへろへろだった。
それでも無理して散歩したのは、今回のコースが何年も前から練っていた猫旅候補地の一つだったからだ。3月の四国・台湾猫旅の記事でも触れたと思うが、もともと四国を絡めた猫旅は京都や山陰や中国地方を含む5泊6日の大がかりなものだった。しかし行きたいところを思いのまま追加していった結果、時間的にも予算的にも現実的ではなくなり、一度は塩漬けになったところ、のちに旅程の四国部分だけは台湾とくっつけて「四国・台湾猫旅」として復活した。今回赴いたのは塩漬けになっていた中の京都部分で、具体的には阪急電車の桂から嵐山まで。ただ今回は風邪の症状がキツかったのと、嵐山では渡月橋を渡ってさらに2kmほど北へ行きたかったこともあって、全区間を通して歩くことは早々に諦めた。結果的には桂〜上桂の6.0kmと嵐山付近の6.4kmを分けて歩き、特に後者は猫的に何の成果もなくただ早く帰りたいという思いだけで足を運ぶことになった。
前置きが長くなってしまったがこの日(21日)見かけた猫はわずか2匹。引っ張ってもしゃーないので1匹目に行ってみよう。
屋根の上でやや遠いけど、京都で12km以上も歩いてただ一匹見かけたのがこの子だったのは最高の幸運。先日の猫舘を訪ねる旅(こちらの記事)に続き、今回も「猫」を含む地名の街で猫に会えたから。
ここは京都府京都市西京区山田猫塚町という町丁名で、西日本には猫を含む住所が郵便番号簿で7箇所しかないことからすると割と貴重な記録だと思う。このあと無理を押して嵐山を歩いたのは、「嵯峨二尊院門前善光寺山町」というような長い町丁名がたくさんあって珍しかったというだけの理由。散歩中は嵐山を含め、猫対策のとげとげはたくさん見かけたので、タイミングが良ければもっと会えるのかも知れない。来月中旬にも大阪出張があるので時間があれば再挑戦してみる。
京都から脇目も振らずに新幹線に乗り、生ける屍となって自宅へ帰り着いたのは15時すぎ。山田猫塚町で猫に会えたのは嬉しいけど、1匹じゃちょっと淋しいなーと思っていたところ、まさかの土壇場で武蔵降臨!
カメラ苦手なの分かってるけど、久しぶりに会えたんだし一つ頼むよ。