ちょこまか部屋の中を嗅ぎ回っている。どっちかというと縄張りを侵しているのは俺たちだし。
前回ここを訪れた時は「お嬢」という名の白猫が遊びに来てくれたが、彼女は腎臓を患い、昨年暮れに死亡したとのことだった。当時9歳だったというから我が家のマコちゃんと同い年。天真爛漫でとても人懐っこく、今回も会うのを楽しみにしていたので、女将からそれを聞いた時は、俺も妻も驚いてしばらく絶句するほどだった。この子はお嬢の忘れ形見。
この子は「トラまゆ」。トイレのついでに帳場に下りたらカウンターでちょこなんとしていた。ほかの猫とも触れ合いたかったが、茶トラ白は大女将が溺愛しちゃって自室に匿われ、前回部屋まで遊びに来た黒(ぴーちゃん)は外へ出ずっぱりで相手にしてもらえず。山林を1ヶ月もほっつき歩いて、一昨日ふらりと戻ってきたばかりというから、もう半分ぐらい野猫入ってるんじゃないだろうか。
翌11日、標高920mに位置する宿の周囲は相変わらず霧が濃かったが、下界に下りてみると薄曇りで散歩には好適な天気。帰路は自宅へ向けて一直線の旅程だったが、会津若松市内のレンタカー屋に車を返却するまでの間、小一時間だけ猫を探してみた。
遠目にはシールポイントのようだったが、よくよく見ると鼻筋や足先に白っぽい毛が見える。これはきっとサビ猫がカラーポイント化した毛色だ。
足元に飛び込んできた小柄な猫も青い瞳。こちらはポインテッド・キジ三毛だね。
めっちゃ人懐っこい子で、ごろごろすりすりが止まらず、写真を撮るのがムズカシイ。動画はこちら。
2匹の三毛はまだ若く、カメラのストラップに興味を示すお年ごろ。
猫探しはここで時間切れ。このあとレンタカーを返却し、会津若松12:54発の快速「AIZUマウントエクスプレス6号」~鬼怒川温泉15:05発の特急「スペーシアきぬがわ6号」~新宿17:40発の京王八王子行き特急というスジで、家に帰り着いたのは18時を少し回ったころだった。
今日は4日ぶりの出勤日だったが予報通り朝から雨。朝の散歩をお休みしたので、今月10日~11日の猫温泉旅(後編)を紹介した次第。今年の梅雨は雨続きで散歩が捗らないなあ。