今日は朝からとてもいい天気で、新しいカメラの性能を発揮できるかなと思って楽しみにしていたんだが、谷保から分倍河原まで歩いて、ただの1匹も見つけられなかった。もはや年中で最も日の出の遅い時期に差しかかり、日勤前に猫を見つけるのは至難の業だ。元旦まであと4日間も日勤が続くのに、俺はいったいどうしたらいいのだ(大晦日は早出するのでブログはお休みするかも)。
まあそんなことはどうでもいいんだが、そんなわけで今日は、一昨日の奥多摩猫ドライブの続きを載せる。曇り空の猫集落ではそれほど多くの猫に会えず、上下の縄張りを一巡したあとは手持ち無沙汰となった。バスのダイヤに縛られずに、移動の不便な集落を行き来できるのは車ならではだが、平場の少ない山間には駐車スペースがなく、何とか止める場所を見つけて街道へ出ると、行く手に猫のお尻が見えてきた。
「こんにちはー」と声をかけたら、脱兎の如く逃走。びっくりさせてごめんよ。
ガードレールの陰にも潜んでいた。あれはサバトラ(青トラ)だろうな。
かつては秩父との往来もあったという古い街道だが、年の瀬の平日に行き交う人や車はほとんどなく、屋根瓦の内側にも潜んでいるらしい猫の会話が聞こえるのみ。
二つの集落を梯子して、再び氷川に戻ったのは11時半。駅前でトイレを済ませ、車を出す前にちょっとだけと思って猫路地を覗いてみると、屋根の上にキジ白が立ってこちらを見ていた。
細い路地は暗くて、走り回って遊ぶ三日月君はなかなか撮れない。
道路向かいの地面にはいつものメンバーもいた。この日は暗かったので、お昼近くになって、ようやくみんな出てきた感じ。でももう帰らなくちゃ。
この日、最後に立ち寄ったのは、山腹トリオの駐車場。今や1匹だけとなったキジ白が、ベンチの上でぽつねんとしていた。
山腹の北斜面に開けた広場は寒く、被毛が最大限に毛羽立って、ずいぶん体が大きく見えた。こいつは今年も一人で冬を越さなければならない。ごろーんはこいつの生きる知恵。たくさん転がってくれたお返しに、美味しいお昼ご飯をたくさん食べてもらった。これしかできなくて、ごめんよ。