昨日は年休を取ってマコちゃんを農工大の動物医療センターに連れて行った。
化学療法のCHOPプロトコルを終えてから7ヶ月が経過し、現時点では元気で過ごしているように見えるが、猫の癌は進行が速く、もし再発した場合、次の検査まで間が空いたことで手遅れになるケースが散見されるので、主治医としては少なくとも2ヶ月に一度の検査を勧めるとのこと。その言葉に従って1ヶ月、3ヶ月、5ヶ月、7ヶ月と来て、あと2回検査をクリアすれば化学療法完了から1年が経ち、生存率2割組に残れることになるが果たしてどうなるか。サチコを失った時のような悲しみはもう味わいたくないんだけれども。
昨日は台風9号の影響で涼しかったが、銚子沖にタッチしただけで東の海上へ去っていったため恵みの雨にはならず、単に熱い南の風を運んで来ただけの役立たずだった。猫の方は先月の南東北旅行の後半編ということで、7月19日(3日目)朝の散歩で見かけた子たちを紹介する(前回の記事はこちら)。この前日は朝の会津若松市内を散歩したあと、高速バスで仙台に移動。仙台駅で牛タンを食べたのち14:20発の東北本線448Mで南下し、白石駅前からミヤコーバスに乗って遠刈田温泉というルート。日中は暑いため猫を探すなどはできず、スカスカの旅程だったので、遠刈田温泉東口バス停に降り立ったのはまだ日が高い16:14。宿までの短い道のりで何匹かの猫を見つけたほか、温泉が素晴らしかったこともあって、翌19日は心底リラックスして旅の最終日を迎えられた。ちなみに宿泊先はこちら。
真夏の散歩は朝が勝負。4:55に宿をスタートして間もなく、河原の土手に座る猫発見。
しかし、逃げ足が速くて歯が立たない。田舎の猫は人見知りが激しくてなあ……。
こちらは昨日の夕方にも通りかかった猫民家。子猫がいたとは知らなんだ!
昨日見かけたサバ白に会えればと思って来てみたけど、こういうことがあるから猫散歩はやめられないんだよなあ。
細い路地はかつて大河原〜遠刈田を結んでいた仙南温泉軌道の廃線跡とされているが、実際の線路は茶トラが寝ている民家の敷地を突っ切っていたものと思われる。右に逸れた道路は杉の木の先でクランクしている。
大きな体つきの茶トラだな。うちのマコちゃんもこのぐらいの体格に戻って欲しいな。
一処でうだうだやっていると、あっという間に日が高くなって暑くなるので、そろそろほかの場所も歩いてみなきゃ。子猫たちのご家族もお元気で。
廃線跡を歩き出してほどなくすると、再び猫の家族が見えてきた。
鉢割れのキジ白は口元の色斑がもう少し大きければ若いころのサチコそっくり。じっとこちらを見つめているのは警戒しているからだろうが、とても懐かしい気持ちになってその場を離れた。
遠刈田温泉の泉質は抜群だと思うが、今は温泉街というより別荘街としての印象の方が強く、昔ながらの風情はあまり感じられない。猫がわんさかいるような雰囲気でもなく、その予想通り住宅街ではわずかに1匹見かけただけだった。一般的な温泉街では芸者さんや仲居さんの飼い猫が外猫化〜繁殖という道筋を辿るケースが多いが、遠刈田の場合はむしろ農家の猫が目立っていて、恐らく今もネズミ番としての役割をしっかり果たしているものと思われた。
住宅街で唯一見かけた猫はこちら。
尻尾の下にぶら下がる立派なものからして、ほかにも家族や親戚がいるのだろう。冬の晴れ間ならもっとたくさん会えたかも知れない(最終回に続く)。