20年前の今日、1997年12月30日は、初めて自宅からインターネットに接続した日だ。開通と同時に、あらかじめ作っておいたウェブサイトを公開して、俺のインターネット生活は始まった。当時所属していた吉祥寺の吹奏楽団には理工系の学生や技術者が多く、一部の団員はかなり早い時期からパソコン通信やインターネットに接続して、草の根BBSやメーリングリストの運用を始めていた。1997年の暮れに繋いだ俺などはそれより10年遅れていた。
インターネット黎明期と呼べる期間は、それから2~3年ではなかったかと思う。少し勉強して自分のサイトに掲示板やチャットを設置すると、管楽器奏者や鉄道ファンなど、同じ趣味を持つ人が集まるようになった。俺と同じ「なるみ」の名を持つ人たちで相互リンクを張り、オフ会を開いては飲み歩いたりもした。当時ネットに繋ごうなどという人は、例外なく知的好奇心が旺盛で、そうした人たちと交流するのは刺激的で楽しかった。2000年ごろまではオープンで大らかな時代だったが、携帯キャリアがネット接続サービスを始めたあたりから様々な社会問題が起きてくる。俺自身もネットの知り合いに会うことは稀になったが、そんな中、今でも付き合いを続けている唯一の人物が妻だ。
それはさておき今日の夜勤明けは、はるひ野、黒川、若葉台というトライアングルゾーンを歩いてみた。この3つの駅を線で結ぶと一辺が800mほどの三角形になり、地図上では取るに足らない距離だが、起伏の激しい土地なので、夜勤明けの身にはかなり堪える。猫の方は既知の2拠点でたくさん会うことができた。
ここはまだら一家の猫拠点。鉢割れサバ白が眺望を楽しんでいた。
気配を嗅ぎつけて2匹追加。階段で転がっているのは赤毛のスモーク猫。この子に会いたかったんだよねー。
初めて会った時(10月4日)はまだ子猫の体型だったが、あれから3ヶ月近く経ってずいぶん大きくなった。前回目立っていた赤毛はほとんど黒っぽくなり、このままブラックスモークに変わっていくように思われる。ただ、同世代の猫には最初から赤毛のない個体もいて(例えばこちら)、それと遺伝的にどう違うのか、今後も分かる範囲で調べてみたい。
お腹を見ると、被毛の生え際の色が白く抜けているのがよく分かる。この現象をティッピングといい、この子のように白抜けの程度が小さいものをスモーク、中程度のものをシェード、白抜けの程度が大きいものをチンチラと呼ぶ。チンチラともなるとこんなレベルの白さとなるが、野外で見かけることは極めて稀だ。
全員集合ではなかったが、会いたい子に会えたので良かった。それじゃ次行くからまたね。
2週間ほど前にも訪れた白猫拠点。今日のご機嫌はいかがでしょう。
指の匂いで挨拶することに成功した。眩しかったせいか、目の開いている写真が1枚もなかった。今度は夜に訪ねてみようかな。