今日は早朝から所沢方面を散歩したほかは家に閉じこもって大人しく過ごした。明日はマコちゃんの受診にどれだけ時間がかかるか分からないので、人間も猫も極力リラックスしてストレスを溜めないようにしていた。
5月20日に動物救急医療センターでCT検査や生検を受けてからもう3週間近く経っている。そんなに前のデータで治療に着手できるものなのか素人の俺には分からないが、今はそのころ悩まされていた様々な症状が軽快しているので、変化を探るために多少の再検査は必要になるかも知れない。自然に良くなるわけがないと分かっていても、つい期待してしまって、そのたびに頭の中で打ち消している。
これからマコちゃんは強いストレスに繰り返し晒されることになる。狭いキャリーケースに何時間も閉じ込められ、診察台で知らない人に全身を触られ、時には検査のために全身麻酔を受け、抗癌剤治療が始まればそれなりに副作用も出てくるだろう。治療による「正の作用」は果たしてそれらの「負の作用」を上回るのだろうか。検査で得られたデータはマコちゃんの安寧とリンクしているのだろうか。どんな提案をされ、どんな選択をするのかまだ分からないが、15年に渡る同居生活で俺とマコちゃんの精神が同化できていることを信じて、委ねてくれていると信じて進むしかない。
散歩の方は新秋津〜東所沢という定番コースのつもりだったが、撮影中にレンズが壊れてしまい、そのまま使い続けるのも難しかったので途中で新秋津へ引き返した。ズームリングを望遠端から広角端に回した際、内部の部品が外れたような感覚があって、それっきりズームリングが空回りするようになりオートフォーカスも動作しなくなった。鏡銅を手で出し入れすればズームできるしピントもマニュアルでやれるとはいえ、相手が猫では手足をもがれたのも同然なので素直に諦めたという次第。すでに修理発送済みで、戻ってくるまで7〜10日程度かかる見込み。
1匹目は出発前に見かけた茶トラ。早めに家を出たものの武蔵もクロエさんも不在で、電車の発車まで15分ぐらい余ったので少し足を延ばしてみた。
日差しの恋しい寒い朝など、相方の黒白と一緒にいるところに何度も遭遇したものだが(一例)、ここのところ何度来てもこいつしか見ない。
新秋津をスタートしたのは6:15。最初の猫は意図不明の佇まいでこちらに背中を向けていた。
まずいところを見られたというような顔つき。さてはいたずらを企んでいた?
定点の猫拠点に差しかかり、まずは小公園に面した猫民家を覗いてみる。あの三毛はご飯待ちかな。
毎度お馴染のしかめっ面。朝早くに起こされて怒っているのではなく、これが地顔。
とても仲がいいというほどではないけど、呼ぶとたいてい一緒に出てくる2匹。
とりわけクリームは懐きすぎちゃって写真を撮るのがムズカシイ。一瞬止まったところですかさずシャッターを切らないと。
俺、そろそろ散歩をやめようと思っているので、ここへ来るのも次が最後になると思うんだ。昔ここにいた三毛ちゃんにももう一度会いたいから、もし消息を知っているなら、俺が会いたがってたって伝えておいて。
濃淡のコンビと別れ、もう一度最初の猫民家を覗いてみると、先ほどとは違う三毛に入れ替わっていた。
……そしてレンズが故障。ここからはピントを合わせるのに必死で、誰をどう撮ったのかよく覚えていない。この子はたまに見かける霜降り三毛だね。
まだ7時をすぎたばかりで、このまま撤退するのは勿体ないような気もしたが、動く猫を相手に手動でピントを合わせる気力もなく、すごすごと元来た道を引き返した。会いたかったのに会えなかった猫もいるので(一例)、夜勤前にでももう一度挑戦してダメだったら諦めよう。