去年11月の健康診断の帰り道に立ち寄ったサファイア邸では母親のベルちゃんにお姉ちゃんのカミナリちゃん、加えて新顔のカメオタビー白にも会えて運が良かったが、肝腎のサファイアちゃんに会えなかったのが心残りだった。近いうちにもう一度行こうと思いながらなかなか機会がなく、そうこうしているうちに3ヶ月が経ってしまったが、これは猫時間に換算すれば約1年に相当するからあまりのんびりはしていられない。たまたま数日前にネットニュースで新宿アルタが閉館すると知り、名残を惜しむのも今日がタイムリミットだったので、両方を満たすつもりで午前休を取って朝から出かけてきた。どちらも新宿区内であり移動するのもバスで10分ぐらいなので都合が良かった。
今さら言うまでもないことだが、新宿アルタではかつて「笑っていいとも!」という国民的テレビ番組の公開生放送が行われていたほか、新宿駅東口における定番の待ち合わせ場所として地方の人にも知られている。俺自身は1980年の「笑ってる場合ですよ!」の時代から番組を見る機会が多かったものの、若いころは新宿よりも渋谷で遊ぶことが多かったのであまり利用したことはない。昔、建物の中に「ぶどうの木」というレストランだったかカフェだったかがあり、当時の彼女と何度か行ったことがあったはずで、飲食店のマッチコレクションの中にも残っていたと思うが、だいぶ前に処分してしまったのではっきりしない。そんな感じで新宿アルタに具体的な思い出があるかというと決してそうではないのだが、なくなるとなると一つの時代が終わったような気がして淋しいのも事実。一定以上の年齢の人の多くは同じような感慨を持っているらしく、猫散歩のあとアルタ前に行ってみると普段の3倍ぐらいの人が集まっていて、動画や写真を撮ったり、テレビ局の取材を受けるなどして雑踏していた。隣のクロス新宿ビジョンの猫も今日まではアルタビジョンに遊びに来ているとのことで、それ目当ての人もかなりいたようだ。記念に動画も撮っておいたので名残を惜しみたい人はこちらからどうぞ。
午前休とはいえ、我が家の2匹に朝ご飯を出したり薬を飲ませなければならないので、起床時刻はいつもと同じくちょうど6時。朝の京王線は電車が糞詰まりみたいになるので嫌いなのだが、今日は京王ライナーの予約が取れたので気は楽だ。分倍河原を3分遅れの8:07に発車し、23.1km離れた新宿には8:40に到着したので、平均速度は42km/h。1匹目は難なく見つけられたので、電車がトロくてイラついたことはすぐに忘れてしまった。
参道の入口から見えていたくらいだからそれなりに高い場所。俺のことを覚えていてくれて、駆け下りてくるなんてこと、ないのだろうなあ。
その奥に逃走を図っているのが1匹。どちらも顔見知りだけど懐いてはいない。
奥の猫に気を取られているうちに、物置の上の猫が少しだけ下りてきた。2匹揃ってカメラに収まるのは2020年6月以来。
副都心の高層ビル街から少し離れた路地は猫たちの社交場。たまに見かけるキジトラもお友達を待っているようだ。
近寄ったら路地のさらに奥へ引っ込んでしまった。まあ俺はお友達じゃないからな……。
何度来てもここは不思議な場所。高層ビルと昔ながらの木造家屋が共存している。
こちらの素性を見極めるように首をかしげている。前回となると2022年3月だからさすがに忘れられてるか。
去年7月以来の美人キジトラ。
11月に訪れた時はどこかへ出張っていたのか、ねぐらに気配がなかった。元気そうで良かったよー。
サファイアちゃんは箱の中で寝ていたけど呼んだら飛び出してきた。
懐くにつれて展開が早くなってくるな。拙い撮影技術では追随するのが大変だぜ。
この子に会うのも去年7月以来。顔を見ただけで出てきてくれるのは嬉しいねえ。
裏手の公園ではカンヒザクラ(?)が濃いピンクの花を咲かせていて、いつか見た光景だなと思って帰宅してから調べたら、一昨年の今日にも似たような写真を撮っていた。そういやそのころは誕生日に健康診断を受けていたんだっけ。
サファイアちゃんといちゃつく動画はこちら。ほかの家族は見かけなかったが、猫ボックスに「怪我をしているので触らないでください」といった貼り紙がしてあり、サファイアちゃんが元気そうに見えることから、ほかの誰かが怪我をしたものと思われる。暑くなる前にまたねぐらを覗きに行ってみるかー。