猫サーバに利用しているEuroLinuxがひっそりと開発中止になったらしく、リモートコンソールでログインすると「Last packages for EuroLinux distribution were released on 23rd October 2024」と表示され、Rocky Linuxへの移行手順が書かれたURLを開くように促される。そこにはしっかりと移行用のスクリプトが用意されていて、基本的にはそれを実行するだけでOKみたいに書かれているが、本番サーバでいきなりそんなものを動かせるはずもない。やるなら開発環境を用意して検証しなければならないし、それならいっそ最初からクリーンインストールした方が安全確実なわけである。このように普段は軽慮浅謀な俺が珍しく慎重なのは「仕事じゃないから」であって、趣味の場合、やったことの結果は100%自分に返ってくるし、ヘタを打ったらすべてを失ってしまう。
すでにeurolinux.repoも更新を停止しているようなので、可及的速やかに対応すべく、いつものように開発環境を用意してパーペキな手順書を作っていたが、よく考えてみたら5月ごろにはRed Hat Enterprise Linux 10が出るし、恐らくそれから1週間もすればRocky Linux 10も出るはずだ。あと2ヶ月かそこいらで新バージョンが出るならそちらをいじってみたいし、カーネルも6.1以上になるようなのでもう少し待つことにした。現在の環境ではバックアップメディアのファイルシステムをXFSにしているが、Macに差し替えても簡単にマウントできるようAPFSにしたいと以前から思っていた。これはAPFS for Linuxというソフトウェアを使うことで実現できるが、5.19以上というカーネルのバージョンを求められ、現行の5.14では動作しないのである。
そんなわけで手順書作成のために空けておいた日曜日の予定が何もなくなったので、今日は朝のうちに洗濯を済ませ、午後から台湾猫旅の仕度を少し進めたほかはただひたすら怠惰に過ごした。猫の方は昨日のお昼前後、床屋のついでに散歩して見かけた子たち。
ついでといっても例によって方向は真逆。分倍河原から平山城址公園の床屋へ行くのに、なぜか向ヶ丘遊園で降りるという離れ業で訪れたのは半年ぶりの猫寺。こちらの黒たち(上の写真には2匹写っている点に注意)は初めましての子かなあ。
猫寺には夥しい数の猫が生息しているが、今のところ茶系の遺伝子は入っていないらしく、現れるのはもっぱら黒やキジ系ばかり。小さな集団で交配を重ねているものと思われるが、去年9月や2月に見かけた黒がこのどちらなのかは特定不能。
猜疑心もあらわな目つきのキジ白はたぶん初めて。ここではいちばん多い毛色。
傍らにはお土産を待つ黒白の姿もあったが、一歩前に出たら見えなくなるまで逃げていった。
先週の土日はどちらも20℃超えで快適だったが、今週は打って変わって気温が低く、特に昨日は最高でも5.7℃止まりで午後からは雪まで降った。バッテリー満タンのシェアサイクルを借りられたのはラッキーだったが、日差しもない中を漕ぎ続けるのは寒すぎてとても無理そうだった。猫を見つけても手がかじかんでしまってカメラの操作も覚束ない。
君も鼻水が出ちゃって寒そうだね。さては先週の気温に騙されて冬毛を脱いだね。
正午から1時間かけて髪を切ったあとは猫ヶ丘に寄り道。モノトーンがちな猫散歩に彩りをと思ってウーちゃんのねぐらを覗いてみたものの空振りで、がっかりして急坂を下りてくると、定点の猫民家でさらなるモノトーン集団に出くわした。
雪も降り出して寒々しい中、主人の帰宅を待つ2匹。きっとカリカリを買いに行っているんだね。
なぜそんなことが分かるのかというと、さっき道を歩いていてすれ違ったから。カリカリは俺も持ってるけど、家の人にもらった方がいいと思うんだ。
早く帰って温かいものを食べようと思い、駅への道を急いでいると、散歩帰りと思しき黒と行き会った。
この辺りでたまに見かける黒。そもそも猫ヶ丘に黒猫はそれほど多くなかったが、ほかの毛色が減ってきたので相対的に黒の割合が高くなった。さっきの猫民家なんかも茶系や薄色などバラエティーに富んでいたものだったが(一例)、それらはみんないなくなってしまった。
この日最初で最後の茶色はめっちゃ警戒心の強いやつ。でも以前も同じパターンで逃げられて学習したので、今回は見失わずに済んだ。
怖いけど早く帰りたい茶トラは屁っぴり腰で出てきた。俺だって雪が降ってきたんだからもう帰るよ。会津の雪はいいけど東京の雪はイヤなんだから。