来週の水曜日から5日間の台湾旅行に出る。
猫旅と称して台湾を旅するのは去年3月で終わりにしたつもりだったが、有休消化などでどこかへ行くとなると俄然彼の地の知り合い(猫)の安否が気になってくるし、台湾ならではの美味しい料理をたらふく食べたい欲求にも駆られる。国内の地方を鉄道で巡るのも悪くはないが、ローカル線の列車は短編成なので年金受給旅行者やインバウンド客で混雑し、座れないことも多々あるので最近はあまり食指が動かない。何より俺は台湾が好きだし、鉄オタとしても地学オタとしても台湾には興味深い土地がたくさんあって、行きたい場所には事欠かない。台湾華語は分からなくても猫語は普通の人より多少分かるので、現地で淋しい思いをすることもない。
火曜日までは普通に出勤して、水曜日は朝3時半に起きて羽田へ向かうので、旅仕度は明日のうちにすべて整えておかなければならない。ブログの定期更新は去年8月に終了しており、事前に旅行中の記事を用意する必要がないので、それだけでも今回はだいぶ楽になった。
今日は午後からサチコを動物病院に連れて行ったが、それ以外には特に予定がなかったので、朝から立川へ出かけて知り合い猫の許を訪ね回ってきた。時間の経過とともに天気が崩れる予報で、日差しのあるうちにと最初に赴いた七三の縄張りでは母が香箱を組んだままじっとしていた。ここは14年前の秋、夫や子供たちと一緒に過ごした思い出の場所だ。
猫の14年は人間の60年に相当する。とっくの昔にいなくなった家族を、母は今も待ち続けているのだろうか。
一方こちらは1年半ぶりのチョビ1号。逃げかかったところを何とか思い止まってもらった。
ここのところ何度訪ねても姿を見せず、安否が気になって我慢できなくなり、ピンポンを押して家の人に尋ねたら抱きかかえて出てきてくれたという次第。お昼寝中だったらしく寝起き顔。
以前より警戒心が強くなったとのことで3m以内には接近不能。年のせいか日中は寝てばかりいるようになり、縄張り巡回には夜になってから出かけるのだそう。七三の母とともに2011年のブログ黎明期から何度もお世話になった猫だけに、元気でいてくれてとても嬉しい。チョビ1号邸の奥さんには今回も食べ物をいただいてしまい、恐縮しつつ次へ向かった。
天気予報通り徐々に雲が増えて暗くなってきた。高みで薄日に当たっていた猫もそろそろ店仕舞いかな。
3匹目の黒白も2011年組。長年の苦労が年輪のように刻まれた顔つきだ。
この辺りをシマにしている2匹の黒白の片割れだが、相方は2022年10月を最後に見ていない。
クーちゃんも門扉の向こうにいた。あの子は気配に敏感だからかもうバレているね。
初めてクーちゃんに会ったのは2014年2月。君の名前を教えてくれた婆さんはまだ元気にしているのかな。
定位置に戻ろうとしている灰猫も2014年12月からの古い馴染。およそ10年という時間で変わったのは加齢による外見だけでなく、立川の猫にとってはたくさんの仲間たちが大方消えてしまった未曾有の10年でもあっただろう。この児童公園も当時とはだいぶ様相が違っている。
……しかし、裏手に逃走。あとを追ってみると外階段に黒白がいた。
物置の上にもいた。さっきのサバ白も含め、これら3匹は顔見知り。
特にサバ白は一昨年4月以来の約2年ぶり。とても人懐っこい子だけに再会できた喜びもひとしお。
冴えない空模様の下、モノトーンな毛色が続いたので、散歩の最後は赤味の強いキジ白で締めておこうか。
猫喫茶の裏手にいたのは猫喫茶の2匹ではなく、よく似た毛色の近所の子。この直後に逃げられたけど、多少華やかに散歩を終えることができて良かった。
このほか、今日の散歩コースで会いたかったのは看板猫、上矢印ちゃん、学校裏の息子などだがいずれも空振り。また、途中の公園にはキジトラの常駐猫がいて時々モデルになってもらっていたが、ここのところ急に痩せて食も細くなったため、6日ほど前に近所の人が連れて帰ったとのこと。知っている家なのでいずれ消息を聞く機会もあるだろう。ラッキーという名の2012年11月からの古い知り合いだった。