春の山里と猫(1)


奥多摩町の猫

 沖縄や大阪の感染者が増えているとのことで、東京にも近いうちに今まで以上の大きな波が来ると思われる。強制措置を取ることもできず、外国からも人を入れ続けているのだから、収まらないのは当たり前で、今や沈静化するには集団免疫かワクチンしか方途がないように思える。
 有史時代からこっち、人類は使える道具の種類が増えただけで、賢く進化したわけではない。時代に追随できない老人を嗤い、歴史を非難するなどという構図は、もう何世紀も繰り返されてきたことだが、現代人の脳味噌は昔と何ら変わり映えしないのである。今回のような危機を心がけで回避できるなどと思ったら大間違いだ。世の中には人の話を聞かない人や聞いても理解できない人が常に一定の割合で存在するからだ。
 緊急事態宣言とか、蔓延防止ナントカと銘打った施策が有効なのは一回限りで、すでにそのチャンスは失われているように思う。個人的には引き続き感染予防の基本行動を守るが、外出先や時間帯を抑制するような要請に従うかは分からない。従ったとしても間接的な犠牲が増すだけで、感染症の制圧という直接的な効果に繋がるとは思えなくなってきたからだ。
 前説が長くなってしまってアレだが、今日紹介するのは、そんな東京の緊急事態宣言が明けた先月23日の散歩から。1月7日に発令された同宣言は何度か延長を繰り返して、この日に先立つ3月21日にようやく解除された。去年10月に奥多摩の猫集落で人懐っこい黒猫と戯れ、ついでにこっぴどく左手を咬まれて炎症を起こしたのは既出の通り。あの黒にまた会いたいと思っている間に年が明け、そうこうしているうちに東京に二度目の緊急事態宣言が出され、身動きが取れなくなってしまったのだった。この宣言は都内の移動に対して自粛を求めるものではなかったが、周囲と隔絶した環境にある猫集落の住人を不安がらせては悪いと思い、宣言が解除されるまで我慢していた。
 満を持しての奥多摩散歩ではたくさんの猫に会い、ブログには3回に分けて載せることになった。限界集落でもある猫集落は、猫だけでなく人間にとっても厳しい環境で、どちらもこの5ヶ月の間に大きな変化があったので、記事の中で追々紹介していくことにする。
 天気は上々の朝8時、この日の散歩は街道沿いで日に当たる2匹の猫から始まった。
奥多摩町の猫

 黒白は近寄る素振りを見せただけでこの有り様。
奥多摩町の猫

 君たちの先輩のかりんちゃんは、ずいぶん懐いてくれたものだけどね。
奥多摩町の猫

 説得(?)に応じた黒白が車の下から出てきた。話せば分かる子だった。
奥多摩町の猫

「車の下は寒いから……」
奥多摩町の猫

奥多摩町の猫

 どこの国でも猫の朝食は朝7時と思っていたら、まだ玄関先で待っているのがいるね。
奥多摩町の猫

奥多摩町の猫

 さっき雨戸が開いたから、もう少しだと思うよ。
奥多摩町の猫

 日原川の河岸断崖を腰を曲げながら登ると、そこには馴染の猫民家がある。この日はセミロング・キジトラが迎えてくれた。
奥多摩町の猫

奥多摩町の猫

 不穏な気配を察して、もう1匹登場。あの黒白はまだ若いね。
奥多摩町の猫

奥多摩町の猫

 急峻な渓谷の向こう側には、宮崎駿のアニメに出てきそうな工場が、斜面にへばりつくように建っている。なお念のため猫も一緒に写っていることを申し添えておく。
奥多摩町の猫

 ほらいた。
奥多摩町の猫

 まさか見つかるとは思っていなかったというような顔つき。
奥多摩町の猫

 崖の斜面に建っているので、同じ家なのに高低差がすごい。さっきのセミロング・キジトラが目線と同じ高さの場所にいた。
奥多摩町の猫

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 ちょこまかよく動く猫だが、人懐っこくはなかった。
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 一方こちらの黒白は脈がありそう。いい子だねー、おいでー。
奥多摩町の猫

 でも頑なに動かない。自分が可愛く写る場所を分かっているみたいだね。
奥多摩町の猫

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 にゃーと鳴きながらキジ白が駆けてきた。
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 飼い主のおばさんによれば、この子は12歳とのことで、外暮らしが長い割にずいぶん若く見える。名前も教えてもらったが忘れてしまった。もう2週間近く前の出来ごとなので……。
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「うーん」
奥多摩町の猫

 のびー。
奥多摩町の猫

奥多摩町の猫

奥多摩町の猫

 春のお花に囲まれた猫たちは、小さな平場で思い思いに遊んでいる。最後に顔見知りの長毛キジ渦白が現れたところで、その場を辞去して次へ向かった。この続きはまた明日。
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