近すぎぃ!


川崎市の猫

 大佛次郎という作家が猫好きだったらしいことはかねてから聞いていたが、面倒を見た猫が500匹もいたとは知らなかった。俺はこの人の作品をほとんど読んだことがなく、特急「へいわ」の展望車で手を振っている写真が有名な人程度の認識だったが、あとで調べたらそれは徳川夢声の間違いだった。
 大佛次郎夫妻と愛猫を撮影した写真がTwitterでツイートされて、その中にシャム系と思しきカラーポイントの猫が写っていたので、時期的に極めて珍しいと思って引用リツイートしたところ、割と関心を引いたらしく今までにない数のいいねがついた。なぜ珍しいのかというと、ツイートされた写真は昭和初期〜第二次大戦前に撮影されたと思われ、そのころ我が国にはカラーポイントの猫が存在しなかったとされているからだ。この毛色がもたらされたのは終戦後、進駐軍が持ち込んだことがきっかけで、一大ブームとなったシャム猫が外猫と交雑を繰り返したことで広く市井に浸透した。戦前に記録されているカラーポイントというと、俺の知る限りでは1906年(明治39年)ごろ、上野動物園でシャム猫が飼育されていたというケースだけだ。原産国とされるタイでは神聖で高貴な猫として扱われ、国外への持ち出しが厳しく制限されていたそうなので、ほかにはほとんど例がないのではないかと思う(参考サイト)。
 ちなみに大佛次郎夫妻が飼っていたつがいのシャム猫はインドシナ半島から持ち込まれたそうで(ベトナムや香港との説もあり)、最初の冬にオスが死んでしまったため、その子孫は必ずしもカラーポイントにならなかったようだ。両親ともカラーポイントなら子供も必ずカラーポイントになるが、片方だけだとその雑種第一代(F1)はヘテロ接合となりすべて通常の毛色で生まれてくる。カラーポイントが発現するのは雑種第二代から下ということになる。
 今日の夜勤明けの猫散歩は登戸〜中野島の5.7km。当初は多摩川を渡って狛江へ向かうつもりだったが、歩いているうちに橋を渡るのが面倒になって目的地を変えた。
 ここはたまに立ち寄る猫民家。黒いのがこちらに背中を向けて伸びていた。
川崎市の猫

川崎市の猫

 近寄ってみると死角にも2匹いた。今日は日差しは強いけど風が冷たいので、日なたじゃないと寒く感じるねえ。
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 黒は侵入者に無関心。いくら呼んでもこれが限界。
川崎市の猫

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 傍らで様子を見守っていた飼い主によると、2匹の黒白はこちらが母で、上の写真は息子だそう。
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 ここにはもう1匹、「縞々のやつ」が暮らしているそうだが、今日は現れず、帰宅してから調べたらそれらしいのが2匹見つかった(こちらこちら)。うーん、どっちだ。
川崎市の猫

 無目的な佇まいで猫が道端に座っていた。
川崎市の猫

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 ちょうどそこへカメラを持った高校生カップルが現れたので先を譲り、「きっと逃げただろうな」と思いつつ、ほとぼりが冷めたころを見計らって元の場所に戻ると、さっきと同じ姿勢で座っていた。意外に人懐っこい?
川崎市の猫

 そういうことなら、もう少し近寄っちゃおうかなー。
川崎市の猫

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 シャーとお怒りの黒。高校生とおっさんではこうも扱いが違うものですかね。
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 一方こちらの猫は日陰でお昼寝中。寒くないのかな。
川崎市の猫

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 睨まれちゃった。たぶん寝ているうちに日陰になったんだろうな。
川崎市の猫

 今日みたいな日は普通こうだよねえ。
川崎市の猫

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 ご飯の人と勘違いしたのか、飛び起きてにゃあにゃあ鳴き始めた。あいにく今日は君たちが喜ぶようなものを持ってきていないんだよ。
川崎市の猫

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 最後にいつもの猫駐車場を覗いてみると、大白斑のぱっつん三毛が目立たないところでお昼寝していた。……けれどもすでに気配でバレている。
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 いつも一緒にいた白が次第にヨレていくのを見て気を揉んでいたが、事情を知る人からの情報によると今月5日、民家に引き取られ、穏やかに最期を迎えたとのこと。ほかの仲間も一匹減り二匹減りして、ここもだいぶ淋しくなってしまったなあ。
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 ……などと感慨に耽りつつ親睦を深めようと試みたものの、警戒心が極めて強い三毛ちゃんは絶対に接近を許さない。
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