六花咪がお持ち帰りされてしまった。
六花咪は単に人懐っこいだけでなく、とても素直な性格なのでファンが多く、今までも何度かお持ち帰りされたことがあるそうだが、いずれも上手く行かずに出戻ってきた。知らない場所やほかの猫を非常に恐れるのだそうで、確かに一緒に遊んでいても、異質な気配を察するとかなり早い段階で逃げてしまうし、ほかの猫と上手くやれないことは黒白ボスやゴンとの関係を見れば分かる。俺自身も雨や雪に濡れながら逢瀬を重ねるうち、自宅に迎え入れてはどうかと考えたことはあるが、それでなくとも気難しいのが2匹がいるところへ、そんな繊細なのが加わって、3匹のオスが仲睦まじく暮らす姿が想像できなかったので早々に諦めた。
外暮らしが厳しいことは言うまでもないが、先住猫が2匹いるというその家で果たして上手くやって行けるのか。もしダメだったらどうするつもりなのか。心配すればきりがないが、六花谷の事情通によれば、六花咪の面倒を見ている人が偶然お持ち帰りの現場に居合わせたとのことで、今後も繋がっていられそうな点は幸いだった。もし知らないうちにいなくなっていたら、面倒を見ている人たちや六花咪ファンが総出で探し回る羽目になっていた。個人的に淋しくてやり切れない気持ちはあるが、上手く行くなら悪い話ではないのだし、当面は推移を見守ろうと思っている。
今日の夜勤前の散歩は京王八王子~片倉の6.1km。正午前、猫デッキでマコちゃんを撮ってから出発だ。
カメラはあまり好きじゃないマコちゃん。しつこくされるとこんな顔になっちゃう。
家を出てすぐに足止め。逆光の路地で黒煙ちゃんが転がっていた。
日差しが強くて胴体がきらきらしている。カラーポイントみたいだ。
順光だとこんな感じ。首から下が赤茶けているのはターニッシュだと思うが、時期によって消滅することもあり、去年12月はこんな感じで赤味がなく、遡って同年4月は今と同じくらい赤かった。猫の毛色って本当に不思議。
厳しい視線の先は武蔵邸。
黒煙ちゃんは黒猫にティッピングが生じたブラックスモークだけど、こちらは純正のまっくろくろすけ。日差しが眩しいせいで限りなく目を細めている。
モルタルと玉石の玄関ポーチは季節を問わず猫が寝ている。夏はキジ白の避暑地になっているようだ(一例)。
ここはかつての猫拠点。ひな壇地の駐車場にはただ一匹残ったキジトラがいた。
散歩の後半は雲が多くなり、日が差したり翳ったりして猫も忙しい。こいつはだいぶお年を召していそうなので、体温を保持してくれる恵みの日差しだね。