雨が降り出す前にと思って慌てて歩き回ったのが良くなかったのか、今日の散歩は未だかつてない勢いで逃げられて、カメラに収まった6匹の倍以上の猫をスルーする羽目になった。猫に接する時は平常心でないと必ずバレるものだが、殊に今日の猫ヶ丘は子猫がたくさん出没し、あそこは東京都内といってもほとんど山林みたいなものなので、猫たちも野生動物並みに警戒心が強く俊敏なのである。上っ面だけ平静を装っても、不穏な空気を察した猫はどれも問答無用で逃げてしまい、短い散歩だったにもかかわらず、夜勤明けで疲弊したメンタルにとどめを刺された。
1匹目は巡回中と思しき黒。遠目にもボス的風格が漂っている。
緩い傾斜地に並ぶアパートに沿って悠然と逃げていく。思えば今日はこの時からツイていなかったのだろうな。
こちらの意図が分からないからか、時々立ち止まってはきょとんとしていた。
この2匹はどちらも顔馴染み。露出オーバーで毛色がテカってしまった。
君たちの毛色をきれいに撮るのは至難の業だよ。普段はAv(絞り優先AE)モードで-0.5EVに設定しているけど、黒猫の場合は-1.5〜-2.0EVぐらいに落とさないとテカる。
水路のほとりで休む猫発見。この時すでにかなり逃げられており、やる気はゼロに近い。
こちらを気にする麦わら。まあどうせこの子も逃げるのであろうな。
正面に回って1枚撮った直後、予定通りアパートの裏へと走り去った。
最後に見かけたクリームが可愛かったので、今日の散歩は報われた感じ。クリ坊を思い出すなあ。
上の写真には2匹写っている点に注意。猫ヶ丘はクリームの多い丘でもある。
どちらも同じ毛色なので見分けがつかないが、ベランダのは耳に切り欠きがあるようだ。
今日はこの子たちのほかにもクリーム白の子猫に逃げられている。猫ヶ丘に生息する中で俺の知るクリーム系の猫は、クリ坊のほか、(1)古馴染みのクリーム白、(2)ゴージャス長毛さん、(3)セミロングクリーム、(4)2020年4月のクリーム、(5)2021年2月のクリームなどがいる。白斑がないと毛色で見分けることは難しく、(2)と(3)および(4)と(5)は同一人物かも知れない。そのほか薄色二毛(クリーム+灰)も2匹ほど見かけたことがあるが、それらと同じ希釈遺伝子が作用した灰色(ソリッドブルー)やサバトラ系は見たことがない。恐らく猫ヶ丘のクリーム系は母親が同一で、それは茶色遺伝子と希釈遺伝子をそれぞれホモ接合(OO、dd)で持ち、なおかつ最も古株と思われる(1)のクリーム白ではないかと睨んでいる。