朝猫がそんなに期待できなくなってきたので、お昼休みに賭けるしかなくなってきたわけだが、もともとご飯を食べるのが遅い俺が精一杯頑張っても、猫散歩に割ける時間は30分程度だ。都心のように猫密度が高くない西多摩で、果たしてどれだけ見つけ続けることができるんだろうか。
……というような心配をよそに、今日の昼休みは会社近くで猫の集団が遊び回っていたので、呆気なく収穫があった。まあこういう日もある。
この子はキジ白っぽいが、よく見るとクラシックタビーだ。ということは、親は9月6日のあいつかな。
写真を撮っているうちに、何かの気配を感じたのか、2匹とも民家の柵の中に逃げ込んでしまった。
しかし俺はこの辺りの猫には有名人なので、待っていればそのうちまた出てくるんである。これで30分のうち10分ぐらい使ってしまった。
再び歩き出してすぐに、植え込みから子猫が覗いているのに気づいた。
あれ、未亡人だ。子持ちだったの? ていうかこの子猫もクラシックタビーじゃん。あいつ……。
その後、少し離れた公園でお弁当を食べていると、もの欲しそうな表情で麦わら猫が近寄ってきた。実はこの子は近所のサラリーマンがくれるご飯が目当てなんだが、スーツ姿だとみんな同じに見えるのかも知れない。