南武線猫行脚28(西国立→立川・その2)


立川市の猫

 今年の冬は寒気の入りも早いが、乾燥するのも早くて、体中が痒くて仕方がない。我慢できない時はスキンミルクを使ったりもするが、全身に塗りたくるとあっという間になくなって、お金がかかるだけでなく、面倒くさくてやってらんない。そんなわけで、今まで石油ファンヒーターと加湿器の組み合わせだった冬の暖房を、反射式ストーブとやかんに変更することにした。そもそもどうせ石油を燃やすなら、その熱で一緒にお湯を沸かした方が、合理的で節約になるに決まっている。電気代をかけて加湿器を目一杯動かしても、部屋の湿度は50%にもならないが、ストーブの上にやかんを置いておけば、すぐにメガネが曇るぐらいの湿度になる。そうでもしないと、あまりにも痒くて入眠に支障が出るぐらいだ。
 それはさておき、今日は昨日に続いて南武線猫行脚の最終回。西国立~立川の後半を紹介する。
 前回最後に載せた5匹の猫に会ったのは、立川勤務時代、時々お昼ご飯を食べていた公園の近く。当時は、そこでお握りなどを食べたあと、国立方面に向けて散歩することが多く、顔見知りの猫も何匹かいる。この日はその中でも印象に残っている2匹の猫に会うため、市境を越えてやって来た。
 たまに様子を見に来ることはあっても、いつも空振りだったので、あんまり期待はしていなかったが、運のいいことに片割れのクリーム猫が庇に出ていた。
国立市の猫

国立市の猫

 敷地の中から黒白が様子を窺っていた。会いたかったもう1匹の猫(二等兵)かと思ったけど、鉢割れが違っているね。
国立市の猫

 この家の道路向かいは広い駐車場だったが、分筆して、今は狭っ苦しい分譲住宅が建築中だ。猫行脚の最終回に日曜日を選んだのは、ここの工事が休工日で、猫たちが出てくることを期待していたからなんだけれども、この日も二等兵には会えずじまい。
国立市の猫

 行っちゃった。
国立市の猫

 再び立川市内に戻って来た。踏切を渡って小料理「だめさ」の猫ロードに差しかかると、コインパーキングの隅に猫発見。
立川市の猫

 日に当たっていたのはキジ白2号。とても機嫌が悪いような顔をしているけど、こいつはもともとこういう顔。
立川市の猫

 道行く人に撫でられたりして、機嫌は良さそうだった。
立川市の猫

立川市の猫

 お店の前ではJTKがお昼寝中。おかみさんがご飯の皿を満たしてくれるまで、気長に待つつもりらしい。
立川市の猫

 時々チェックしているコの字型の路地に入ると、塀の上にキジトラが座っていた。
立川市の猫

立川市の猫

 耳曲がりのキジトラだった。こいつはこの日の散歩の最初に会った、シナモン君のお友達。要するに、ものすごく遠回りして、最初の地点に戻ってきたということ。
立川市の猫

 同じ路地にもう1匹。微妙に日陰に入っているので、分かりにくいかな。
立川市の猫

 ミルクコーヒー色の長毛は記憶にある。君は去年10月に会った子猫だね(こちらの写真の奥左側)。しばらく見ないうちに立派になったなあ。
立川市の猫

 木漏れ日の未亡人。
立川市の猫

 散歩はいよいよ終盤に入り、かつての七三ファミリーの縄張りまでやって来た。残念ながら母や爺さんの姿はなく、瓶の上で寛いでいたのは未亡人の婆さんのみ。ここは俺の猫散歩の原点とも言える場所だが、今は猫の姿を見かけることはほとんどない。
立川市の猫

 チョビ1号発見。
立川市の猫

 日なたにいるのは相方のキジ白。
立川市の猫

 チョビ1号は落ち着きがないから、待っていれば、どこかしらに移動する。その辺を一回りして、数分後に戻って来たら、案の定日なたに移動していた。
立川市の猫

 こいつに会うのも何だかんだで4ヶ月ぶり。
立川市の猫

立川市の猫

 この日はラブホ1号も出ていた。相変わらず調子が悪そうだけど、10月に会った時よりは、多少改善したようにも見える。何とか頑張れ。
立川市の猫

 4時間に渡る長い散歩の最後は、三毛婆さんの住む床屋に立ち寄った。もともと廃墟然とした建物に囲まれていた床屋だったが、いつの間にかそれらがすべて取り払われて、だだっ広い更地になっていた。こんなんでは猫なんかいなくなっちゃったかと思ったら、ちゃっかり階段のところに座っていた。
立川市の猫

立川市の猫

 タイミング良く、一仕事終えた店の主人が出てきたので、挨拶して敷地内に突入。この子も何度も会っている子だけど、懐いている人と一緒だと、態度がまるで違う。こんなにフレンドリーな婆さんは初めてだ。
立川市の猫

立川市の猫

 周囲の建物を取り壊す際、猫の母子が住み着いているのが見つかって、何匹かは猫好きの解体業者が引き取って行ったのだそうだ。残念ながら母猫は未だもらい手が決まらず、こうしてご飯をねだりに来るらしい。
立川市の猫

 南武線全線踏破の猫探しはこれでおしまい。最後に集計データを紹介すると、南武線(南武支線を含む)の路線長39.6kmに対して、歩いた距離は258.2km。東海道だと日本橋から浜松ぐらいに相当する。猫の方は5,000匹ぐらい見つけるつもりでいたんだが(ウソ)、実際に見つけられたのは275匹。ならすと約939mに1匹の割合で遭遇していることになり、結局普段の散歩と同じような遭遇率に収斂している。真夏を挟んでいたので、その期間は猫的にも俺の体力的にもきつかったが、今ぐらいの季節なら、もっと多くの猫たちに会えるはずだ。
 南武線が終わったので、次はどこにしようと考えることもあるが、始めてしまうと結構きつい部分もあって、今後のことはまだ決めていない。行きやすさからも路線長からも、青梅線だろうなーとは思うが、御嶽~奥多摩の急峻な地形と猫密度の低さを考えると、あまり積極的になれない。
 俺の行動の大部分は気分によって支配されているので、その気になったら、ある日突然始めるかも知れないけど。
立川市の猫

関連記事一覧

  1. 杉並区の猫
  2. 福生市の猫
  3. 立川市の猫
  4. 八王子市の猫
  5. 川崎市の猫
  6. 川崎市の猫

お知らせ

ブログ内のコンテンツは、クリエイティブ・コモンズ国際ライセンスの下に提供されています。非営利・著作者明示・不改変の条件に従う限り、自由にご利用いただけます。リンク先に表示される寄付の要求は、本ブログとは関係ありません。本著作係採用創用CC國際授權條款授權。鏈接上顯示的捐贈請求與此博客無關。This work is licensed under a Creative Commons Attribution-NonCommercial-NoDerivatives 4.0 International License. The donation requests that appear in the links are not related to this blog.
Creative Commons License

ブログ内検索

タグクラウド

最近の記事

  1. 金沙鎮の猫
  2. 立川市の猫
  3. 金沙鎮の猫
  4. 八王子市の猫
  5. 福生市の猫
  6. 府中市の猫
  7. 所沢市の猫
  8. 川崎市の猫

アーカイブ

日月出没

PAGE TOP