まあ俺もサラリーマンなので、日々色々あって疲弊しているわけだけれども、そんな鉛色に沈んだ心に蝋燭のような明かりをともしてくれるのが猫である。数が多ければありがたいというものでもなく、そこにささやかで暖かなものがただ一つ存在してくれるだけでいい。
……そんな思いが通じたのか、今朝の猫は正直に1匹であった。
小首をかしげてこちらを見ていると思ったら、微妙に目を逸らしているね。
早く会社の近くを開拓しないと、冬場の散歩コースがなくなってしまう。そう思って今朝は北朝霞駅の近くを一回りして、辛うじて1匹だけ見つけることができた。指の匂いを嗅いでもらって、お互い満足してその場を離れた。