俺が東京に引っ越してきたころの有楽町線は、営団成増~新富町までしか開通していなかった。ほとんど用のない路線ということもあって、何となく短くて不便というイメージのままだったが、言うまでもなく、今は新木場から埼玉の山奥まで直通していて、朝夕の混み方といったらそれはひどいものだ。
体力的な問題により、夜勤明けの猫関係業務は家に近い方を選びがちだが、よく考えたら、和光市から有楽町線に乗れば、乗り換えなしで都心に出られることに気づいた。どれだけ浦島太郎なんだと言われそうだが、仕事帰りに上り電車に乗るという発想がなくて、まったく思いつかなかった。なので、昨日の夜勤明けは月島や勝どきを歩いてきた。
結論から書くと、16時間勤務のあと都心を2時間半歩くとか、いくら乗り換えなしだからといって体を酷使しすぎ。家に帰って間もなく偏頭痛が始まって、24時間ほど寝込むことになってしまった。
月島猫の1匹目は路地の黒白。
この模様には見覚えがあって、ずいぶん前に古墳で見かけた子猫にそっくりだ(こちら)。30kmも離れた場所だから当然別の猫だろうけど、とても懐かしい気持ちになった。あの子どこかで元気にしているかなあ。
今にも泣き出しそうな空模様。こんな路地ではこのぐらいの方が撮りやすい。
会うのは難しいだろうと思っていた隅田川1号。大きなマンションの下で鳴いていた。
1枚撮るごとに待ち時間が15分。自転車や歩行者が通るたびに植え込みに引っ込むので、俺の方が最初に音を上げた。
この子たちは9月にも会ったばかり。手前のは18~19歳ぐらいだというけど、とてもそんな年には見えない。前回より若返ったようだね。
月島~勝どき~佃と一周して、最後に見かけたのは巡回中のキジ白。
必死に呼び止めてみたが、すたすた歩いて民家の隙間に入っていった。
路地のキジ白のあと、電車の車内でグースカ寝て、地元に戻ってきたのは15時前。腹は減るし眠いしで、ふらふらになって駅から出ると、駐輪場に美人さんの妹がいるのを見つけてしまった。
早く撫でろと急かす妹。ご要望通りお尻を撫でたら、ごろごろすりすりが止まらなくなり、しばらく撮影が中断。
引っ越してきてから会うのは初めてだね。君のねぐらに自転車を停めることになったから、今後ともよろしく頼むよ。