猫のおもちゃにお手玉を買ったので、試しに自分でやったみたところ、2個回すのも覚束なくて我ながら驚愕した。世の中の人はいったい何個くらい回すのだろうと思い、YouTubeを見たら、小学生の女の子で7個回している人がいて、そのくらいになると世界レベルで通用するらしい。肝腎の猫たちはそれほど興味を示さなかったが、それならそれで自分が3個くらい回せるように練習するからいいもん。
夜勤明けの散歩は甲州街道〜日野の4.3km。下り坂を歩くと股関節が痛むような気がするので、軽めのコースにしておいた。猫には労せず会える場所だが、今日はとてもタイミングが悪く、カメラに収まった数の5倍ぐらいは逃げられたりしてスルーする羽目になった。比較的風の強い日で、猫たちに落ち着きがなかったのも原因の一つだと思う。
1匹目は猫民家の裏庭にいた。
動いて日陰に入っちゃった。やっぱり今日はタイミングが悪いや。
最終的には何とか捕捉してアップが撮れた。この辺りのキジ色は赤茶けたのが多く、アグチパターンの縞模様が明らかに黒ではない。
まだ子猫のようだが、耳の先には立派な房毛が生えている。この房毛はリンクスティップともいい、オオヤマネコ(Lynx lynx)の耳に特徴的に見られるのでそう呼ばれている。わずかな空気の振動も検知できるので狩りには有利な形質だが、イエネコにはこの毛がほとんどないものも多い。リビアヤマネコもリンクスティップは目立たないので、退化したというよりは、そもそも出自の異なる系統があるのか、あるいは太古の昔にオオヤマネコと交雑したのかも知れない。
毛色はキジ霜降り(brown ticked tabby)。その辺を一回りして戻ったら日なたに出ていたので、ラッキーと思って撮ったが、帰宅してからよくよく見ると、さっきの霜降りとは別個体だった。毛色とリンクスティップは共通しているので、恐らく兄弟だろう。
さらに近所を一回りして元の場所に戻ると、道路向かいの猫民家に2匹揃っているのが見えた。
奥の霜降りは三つ上の写真と同じ子。手前のカラーポイントも霜降りのようだし、さっきのを含めてみんな兄弟かも知れない。昨年暮れには母と思しき猫にも会っている(こちらの奥)。
この辺りに白猫なんていたっけと思って近寄ったら、大白斑のキジ白だったでござる。
初めて見かけたのは2013年10月。知り合ってからは長い子だが、出現頻度は極めて低く、ここで紹介するのはたぶん3回目くらいだと思う。