昨日降るとの予報だった雨はいつの間にか今日の午後に変わり、しかも雨だったはずのお天気マークが霙になっていた。9時ごろになって布団から這い出ると気温は5℃以上あり、こんな日に霙など降るものかと思って夜勤前の散歩はお休みした。念のため断っておくと、霙や雪なら散歩しようと思っていたが、雨なら休むつもりだった。
ところが予想に反して気温はぐんぐん下がり、家を出た14時半すぎには今日最低の0.3℃を記録。お昼ごろ降り出した雨は霙どころか大粒の牡丹雪に変わり、みるみるうちに木の葉や地面を白く上書きしていく。散歩しておくんだったと臍を噛んでもあとの祭り。すでに猫を探して彷徨う時間は残されていなかった。
……以上が今日目覚めてから出勤するまでの顛末。そんなわけで猫の方も昨日に続いて25日の残りを紹介する。まずは福生の外れに暮らす馴染の茶トラ白から。
上半身がすでに逃走態勢。ここには2匹の猫がいて、もう1匹の黒白は宥めすかせば何とかなるが(一例)、茶トラ白は臆病すぎてまるでダメ。
日差しが白んでいるので、黒い被毛がテッカテカになっちゃう。この天気がいちばんやりにくいわー。
福生市から離れてあきる野市へ移動したのは、散歩開始から3時間あまり経った12時半だった。生きているのか枯れているのか判然としない木立の向こうに猫影を発見。いくら何でも分かりにくすぎ?
ほらいた。落ち葉が赤っぽくなっているところ。きっとあそこが柔らかいんだね。
近くへ行ってみると、長毛のキジ白が舌を出したまま眠りこけていた。
一方こちらは大胆な場所でお昼寝中の茶トラ。写真を撮るのはやりにくい日差しだが、猫がお昼寝するには充分な暖かさのようだ。
同じ路地に並ぶ民家の窓辺にもう1匹。南向きの敷地は猫に人気が高い。
長い散歩のゴール地点は長閑な農業集落。住民の高齢化に伴い、離農したり他所へ越す人も増えているが、猫たちは今もネズミ番として活躍しているようだ。
例えば、ああいう納屋の天井裏。家屋というのは少しでも隙間があると、簡単にネズミの侵入を許してしまう。
玄関前のクリームは立派な毛並みで、とりわけ太い尻尾が素晴らしい。うちのマコちゃんの紐みたいな尻尾とは大違いだ。
突然現れた人間が意外にフレンドリーらしいと知って、逃げかけた黒が戻ってきた。この集落を訪れるのは4年ぶりだったが、前回と同様、猫たちが元気にしている姿を見られて嬉しかった。
とはいえ、この日とこの翌日の二日間で31kmも歩いたのは、少しやり過ぎだったかも知れない。