車の下で下半身(?)を温めていたのは顔見知りの三毛。ぽかぽかして気持ちの良い昼下がり。気温は12℃ほど。
近寄りすぎると逃げる子だったはずだが、今日は目も開かない。平和でいいけど、みんなこういう風体だと、写真を撮るのは難しいかも知れないなあ。
今日の散歩は中神から西立川までの4.8km。以前は頻繁に訪れたコースで、見知った猫もたくさんいるが、久しぶりだったせいか、隣の東中神までからっきし。最初の1匹を見つけるまで30分以上かかってしまった。
ちなみに今夜は夜勤で、それが終わったら再び二連休が待っているが、あいにく両日とも雨の予報だ。冬型の安定した気圧配置が崩れ始めて、冬の寒気と春の暖気がせめぎ合っているのだろう。前線が北へ押し上げられて雨が止んだら、また少し気温が上がり、今度は桜の蕾が綻んでくるに違いない。猫にとって例年以上に厳しかった冬がようやく終わろうとしている。
行く手に見える猫も、やっぱり「こういう風体」みたいね。
あれ? この毛色と首の輪っかには見覚えがある。2年ほど前に一度だけ見かけたチョコレート猫だ。
敷地の外から呼んでみたが、起きる気配がないので、次の猫いってみよう。
呼びかけを完全に無視したまま、三毛は一点を見つめている。オス猫でもいるのかと思って、視線の先を追ってみたが、俺の目には見えなかった。
そして路地を一回りして戻ると、さっきのチョコレート猫が起きて座っていた。前回、2016年6月に見かけた時は毛艶が良くて、どこかの飼い猫だろうと思っていたが、この感じだと、あれからずっと外で暮らしていたように見える。捨てられて、首に輪っかをぶら下げたまま2年も彷徨っていたのだとしたら、不憫なことだ。
散歩の最後は某巨大公園に立ち寄って、茶トラ係長の墓参り。野花が添えられた小さな塚を前にして、しゃがんでぼけっとしていると、唐突にスーダラ君が駆け寄ってきた。
一人ぼっちになって淋しくしているかと思っていたが、気にかけている人が多いようで、俺と別れたあとも、様子を見に現れた人の膝に乗って撫でてもらっていた。誰かが遊びに来るのを待ち続けているのだろうな。