南武線、横浜線と続いて猫行脚シリーズ三作目となる京王線猫行脚。猫を探しながら鉄道沿線を歩くだけの、極めてゆっくりまったりした企画だが、一応これでもいくつかのルールに則ってコマを進めている。そのルールとは、(1)一度の散歩で次の駅まで歩く。経路は自由で重複しても良い。(2)1駅間で3匹以上の猫を見つけてカメラに収めないと次の駅間へ進めない。(3)猫行脚で同一の猫を複数回撮影した場合、カウントできるのは最初の1回のみ。
以上のルールにより新宿から粛々と歩き進めてきたわけだが、つい先日、「京王線猫行脚」のタグで並べた記事のアイキャッチ画像を眺めていたら、15(柴崎→国領)と16(国領→布田)の猫が同一人物であることに気づいてしまった。こりゃおかしいと思って記事を読み返したところ、両方の駅間で同一の猫(こいつ)を撮影しており、16はその猫をカウントできないので、本来次へ進むことはできなかったのである。
とはいえ今となっては府中まで来てしまっているので、どうするかあれこれ考えるよりは、もう一度歩いて3匹以上見つけるのが手っ取り早い。今日は予期せぬ膠着状態から脱却するため、仕事前に再度挑戦してみることにしたのだった。
布田をスタートしたのは12:17。最初の猫に遭遇したのはそれから35分後のことだった。
民家の玄関先に佇むキジトラは声をかけても動かない。塀越しに少しだけ近寄ってもう1枚撮った。
定点の猫民家を頼ってさらに南下。馴染のキジ白がハンモックでお昼寝していた。
日中に来るとよくここで寝ている。猫ってどんだけ体柔らかいの……。
しばらく動きそうになかったので、その辺を一回りしてからもう一度覗いてみると、ちょうどお昼寝から覚めたところだった。ちなみにこの写真には2匹写っている。
ああ、こうして見ると、昔はあれだけ立派だったものが、見事になくなっているのだなあ。
一通り写真を撮ったあとは、2匹とも庭先で鳴き始めた。ちょうどお腹が空く時間だったかな。
こいつは10月末にも見かけたクラシックタビー。このあとさらに一歩進んだら見えなくなるまで逃げてしまった。
最後の猫は民家の裏側に張りついていた。やはり調布は八王子などに比べると住宅が密集していて、猫たちもその敷地を縦横に行き来しているようだ。
カメラに収まったのは以上の5匹ということで、今度は間違いなく規定数をクリアしたので、次回の京王線猫行脚は府中→分倍河原を散歩することになる。今日はこのほかにも2匹見かけており、薄曇りの真っ昼間という条件の割にはいい結果だった。