マコちゃんは抗癌剤の副作用が不定型で、同じ薬剤でも時には食欲不振や下痢がひどくて動けなかったり、また時にはほぼ無症状のままだったりして決まったパターンがない。CHOPプロトコル最後の治療を受けたのは先月26日で、副作用が出るとしたら年末年始にかかるので注意深く観察していたが、今回は元気度や食欲もほぼ普段通りのまま推移している。3種類あった抗癌剤の中でも先日投与したアドリアシン(ドキソルビシン)は最も副作用の軽い薬なので、たぶん元気なままで長スパンの経過観察へ移行していくものと思う。
そういうわけで長きに渡った抗癌剤治療が完全に終わり、苦しい副作用に耐えてくれた労をねぎらうため、マコちゃんの好きな食べ物でお祝いすることにした。いちばん食いつきがいいのはサンマだが、すでに旬を過ぎている上、今はどこのスーパーも正月仕様の品揃えなので冷凍物すら見つからない。アジなら手に入るが猫に食べさせた経験はなく、小骨が心配なので魚を与えるのは諦めた。とはいえもう一つの大好物であるラムやマトンでジンギスカンとなると、正月から食べるには重すぎるし、6日から仕事だと思うとそんな気分にもなれない。そんなわけで、羊肉にしてももう少し穏やかなメニューということでラムしゃぶに決め、近所のスーパーはどこも4日からなので高幡不動の京王ストアまで材料を買いに行った。今日紹介するのはそのついでに赴いた築堤下の住宅街で見かけた猫たちだ。
新年ごろーん初めも拝めて2025年の出だしは好調。
自宅の庭から出てきた武蔵。ご近所さんではあるが出現率は高くなく、散歩に出なくなった今はなかなか会えない。10月21日以来の約2ヶ月半ぶり。
以前はマコちゃんも同じぐらいの体格だった印象だが(一例)、武蔵はさらに太ってマコちゃんを完全に引き離した。
高幡不動からバスに乗って日野へ。5ヶ月半ぶりとなる住宅街ではさほど歩かずに1匹目を発見。
ここらでたまに見かける赤茶けたキジトラ。似たような毛色の猫が多い中、この子は左目の白内障で判別できる。
視界を遮って正面から1枚。側溝の中にもう1匹いたらしいけど、俺が現れたせいか二度と出てこなかった。
民家の敷地に入ったところを呼び止めてみた。丸々として立派な体格だなー。
塀を二つ乗り越えて自宅へ向かうところをさらに1枚。きれいな毛並みを触ってみたかったけど、一歩前に出たらダッシュで走り去った。
こちらも巡回帰りの猫。天気が悪いと猫たちの行動パターンも拡散しがちだ。
遠目にも何となく違和感を感じつつ、この一角に住む三毛に会えたつもりでいたけど、あとで確認したら似ても似つかないまったくの別人。俺ちょっと記憶力ヤバいかも。
かつてオートフォーカス迷う君が暮らしていた駐車場には相変わらず里親募集の貼り紙がしてあり、貰い手がないことを気の毒に思いながらさらに先へ進むと、とある資材置き場の隅に猫のお尻が見え隠れしていた。
シルバーシェードの被毛が魅力的なこの子は一昨年の7月以来。2匹とも人懐っこいはずだが、三毛の方は2022年8月以来ということでさすがに忘れられているらしく、説得の甲斐なく敷地の奥へ逃げてしまった。
散歩のあとスーパーに寄ってしゃぶしゃぶの材料を探していたら春菊が見つからない。この季節に春菊のないスーパーが存在するなんて信じ難かったが、どうも去年の猛暑で秋植えの野菜は軒並み不作らしく、あったとしてもかなり高値になっているそうだ。ないものは仕方ないとはいえ、代わりになるような野菜が存在しないのが悩ましい……。