二日間にわたる伊豆諸島の猫旅は強い日差しと高い湿度に苛まれ、アップダウンの激しい島の路地を合計35kmも歩いて死にそうになって帰ってきた。昨日の日勤前はさすがに散歩する気になれず、自宅と職場を往復したのみで、せっかくの土用なのに鰻も食べず早々に布団に入った。今朝はすっかり回復して5時前に起きたが、日曜日のため出社時刻が9時と早く、津田山~久地という猫の宝庫を急ぎ足で歩くことになったのは残念だった。このコースには会いたい子が何匹かいたが、それが叶ったのは3割ほどだった。
まずは自宅から駅までの間に見かけた黒白を。
カメラに収まるのはこれが二度目。去年10月以来の9ヶ月ぶり。
涼しい季節になると屋根の上で寝ている姿をよく見かける。地上で会うのは割と珍しい。
津田山をスタートしてしばらくは猫影がなかったが、峠を越えて急な下り坂に差しかかると、門扉の向こうで寛ぐ子猫を発見。あれは生後4ヶ月ぐらいかな。
気配を察したお母さんがすっ飛んできて子猫をブロック。反応が早いな。
猫を見かけたついでに、この峠の坂道のえげつなさをさりげなく載せておく。一昨日の午後、利島で行き来した急坂と同じくらいのレベル。
これはちょっと歯が立たない。もう少し大きくなったころにまた来ようっと。
モノトーンが続く今朝の猫。コンクリートの地面で無目的な佇まい。
一歩近寄ったら品定めの目つきになり、さらに一歩進んだら車の下に潜ってしまった。
カメラに収まるのは2月下旬以来。その後も何度か訪ねてはいたが、平日に普通のペースでここまで歩くと、ちょうど小学生の登校時間に重なってしまい、奥の方に隠れていることが多かった。
正面からだと白猫に間違われるので(一例)、今日はお尻から撮ってみた。
カメラ嫌いの黒白は奥へ移動。目つきから分かるようにまったく懐かれていない。
緑道の猫拠点に差しかかると、前方から猫の鳴き声が聞こえてきた。保護色というほど似た色ではないのに、キジトラという毛色は野生型だけあってよく紛れている。
傍らに飼い主の奥さんがいるせいか安心し切っている。この子はとても人懐っこくて、近所の人気者なのだそう。
近寄ったら身を起こした。これは逃げられるかなと思ったら……、
親愛の反応。このあと指で挨拶することに成功した。今日の散歩はこれでおしまい。