Twitterのタイムラインにクロリス(Black Squirrel)の映像が投稿されていて、添えられた説明文によるとこれは遺伝的変異により生じた毛色で、変異のないオリジナルのリス(恐らくトウブハイイロリスを差す)よりも寒さに強い性質を持っているとのこと。面白い投稿だったのでもう少し調べたところ、灰色のリスに比べて氷点下10℃以下における熱損失が18%低く、基礎代謝率が20%低く、振戦(震え)によらない熱産生能力が11%高いことが分かっているそうだ。これらのことはミシガン大学が運営するAnimal Diversity Webにも書かれている。
北極圏にホッキョクグマやホッキョクギツネがいるのだから、寒冷地に住む動物の毛色といえば白と相場が決まっていると思い込んでいたが、この投稿を読んで必ずしもそうではないことに気づいた。恒温動物なので最終的に体温維持が目的なのは黒も白も同じだが、黒は太陽から降り注ぐ光エネルギーをより多く吸収できるし、白は景観に溶け込むから「捕食で体温維持」することに有利だ。だいぶ前に「白猫のロマン」という記事を書いたことがあるが、もし地球が寒冷化しても生き延びるのは白猫だけとは限らず、黒猫はもちろん、様々な毛色の猫たちがそれぞれの特性をうまく活かして生き延びていくのかも知れない。それは後世に種を残すための巧みな戦略なのだろう。
今日も暑くて気が滅入ったが散歩は敢行。雲が多めだったので思ったよりは猫に会えたが、2回に分けて散歩したので疲れが残ってしまって今はひたすら眠い。
1匹目はちょうど家から出てきた上矢印ちゃん。
毛繕い中のところ済みませんね。ちょっとだけ写真を撮らせてくださいな。
角度を変えてもう1枚。やつれた感じもするけど、涼しくなったら元に戻るかな。
立ち去ろうとする猫を必死に呼び止めて何とか全身を撮影。こういう毛色、俺はキジ白に分類するけど、白斑がとても大きいので、一般的には白と呼んじゃう人が多いのだろうなあ。
近寄ったら警戒して引っ込んでしまった。初めて会うわけじゃないのにつれないなー。
その辺を一回りして戻ったら外に出ていた。ここにはほかにもとても人懐っこいサバ白がいるが、ここのところ不在がちで4月を最後に会えていない。
散歩は終えたもののやや淋しい結果で、時間もだいぶ余っていたので、モノレールを途中下車して2回戦目に突入。駅前で舌を鳴らすと常駐の黒がまろび出てきた。
呼べばすぐに出てくる子だが意外にシャイで、我に返ると植え込みに隠れてしまう。そこはちょっと光の加減が……。
どうせなら日陰に隠れていてくれた方が黒はきれいに撮れる。相手してくれてありがとねー。
この子は2019年5月に一度見かけたきりの巨大三毛。また会いたいとの思いがようやく通じて、リードに繋がれて家の前で寛いでいた。
この姿勢だと今いち巨大さが伝わらないか……。実際あれから4年半近く経っているので、少しは萎んでいるのかも知れないけど。ちなみに俺の知る巨大三毛はもう1匹いて、そちらもいずれまた会いに行くのでお楽しみに。
巨大三毛邸から多摩センターへは峠越えのコースとなり、予定外に六花谷を通ることになってゴンの祠を覗いてみると、待っていたかのように駆け寄ってきた。昨日も会ったばかりだし、見えるところにいなければ素通りするつもりだったが、縋るような声で鳴かれたのでは足を止めないわけにはいかない。
さっきからゴンの視線が泳いでいるような気がして、一緒に周囲を見回していると茶色いのがもう1匹現れた!
こちらの茶トラは5月2日以来。昨日の記事にまったく見かけないと書いたばかりだが、ゴンに買ってきたお土産の匂いを嗅ぎつけたのか、いつの間にか階段をとことこ上ってきた。なお猫と一緒に飼い主のお姉さんも現れて、この子の名前がトラちゃんで2011年生まれだと教えてくれた。臆病なキジトラも家の中で元気にしているとのこと。ちなみにゴンは本名をまるちゃんといい、2009年生まれの14歳だそうだからうちのマコちゃんと一緒。このブログも読んでくれているそうで大変こそばゆい。