白猫のロマン


国立市の猫

 猫の毛色を司る遺伝子の一つにW遺伝子というものがある。一般に白色遺伝子とも呼ばれるこの遺伝子の働きはとても強力で、毛色に関するほかの遺伝子型が何であっても、優性のWを1個持つだけで毛色を真っ白にしてしまう。ところが不思議なことに、それほど強力な遺伝子であるにもかかわらず、巷に白猫が多いかというとそんなことはなく、むしろ見つけたら「おっ」と思い、もしそれが2匹続いたら珍しく感じるくらいの頻度だ。これは一体なぜなのだろう。
 35℃近い谷保の街をとぼとぼ歩きながら考えた結果、今は目立つ被毛だから生きるには不利でも、気候変動が起こって氷河期になった時、みんな一斉に白い毛皮に着替えられるよう準備しているに違いないという結論に達した。白猫は単に目立つというだけでなく、紫外線に弱いため皮膚病や癌に罹りやすいとも聞くし、優性ホモ接合のWWでは高い確率で聴覚障害を持つともいう。しかしこの毛色は優性遺伝で、しかも数多の毛色遺伝子の中でも最上位なのだから、条件さえ整えば非常に短期間で衣替えを済ませられるはずだ。もしかしたら遠い未来の関東平野では、ホッキョクグマやホッキョクギツネとともに、白猫たちが雪原に遊んでいるかも知れない。
国立市の猫

国立市の猫

 いつも一緒の2匹。暑いけど元気そうだね。
国立市の猫

 とてもゆっくりなごろーん。
国立市の猫

国立市の猫

 氷河期になったら君の出番かもね。
国立市の猫

「それはずいぶん気の長い話だなあ」
国立市の猫

 体調がいいので何となく歩き続けていたら、ブアイソーズ公園に着いてしまった。真昼には珍しく、木陰で黒白が昼寝している。
国立市の猫

「なんだよー、寝てんだよー」
国立市の猫

「まったくもー」
国立市の猫

 こっくりこっくり。
国立市の猫


関連記事一覧

  1. 三浦市の猫
  2. 昭島市の猫
  3. 昭島市の猫
  4. 調布市の猫
  5. 蘭嶼郷の猫
  6. 日野市の猫

お知らせ

▶このブログは日本語で記述されています。メインメニューから他の言語を表示することもできますが、Google翻訳を使用しており正確性は保証されません。這個部落格以日文撰寫。從主菜單中可以查看其他幾種語言。這些語言由Google翻譯、不保證準確性。This blog is written in Japanese. Several other languages can be viewed from the main menu below. These are translated by "Google Translate" and accuracy is not guaranteed.

▶ブログ内のコンテンツは、クリエイティブ・コモンズ国際ライセンスの下に提供されています。非営利・著作者明示・不改変の条件に従う限り、自由にご利用いただけます。AI学習用のWebクローラーはすべて拒否しています。本著作係採用創用CC國際授權條款授權。這台伺服器拒絕所有用於AI訓練的網路爬蟲。This work is licensed under a Creative Commons Attribution-NonCommercial-NoDerivatives 4.0 International License. This server denies all AI training web crawlers.

Creative Commons License

ブログ内検索

タグクラウド

最近の記事

  1. 川崎市の猫
  2. 奥多摩町の猫
  3. 日野市の猫
  4. 阿里山郷の猫
  5. 嘉義市の猫
  6. 府中市の猫
  7. 稲城市の猫
  8. 日高市の猫

アーカイブ

日月出没

PAGE TOP
一日一猫の更新情報を受け取りますか? 受け取る 結構です