明日からの三連休が嬉しくないわけではないが、遠出するにも観光地や行楽地は人出が多くて嫌だし、秋だとかいう割には気温が30℃を超えているし、積極的にどこかへ行こうという気にはあまりならない。一日ぐらいは出かけないと休日がもったいないので、早朝からお昼ぐらいまで静かに散歩できる場所を記憶から手繰り寄せようとしているが、今のところこれといった場所が思いつかない。海か山か選ぶなら海だけどなあ……。
今朝の散歩コースに選んだのは谷保。以前は好んで訪れていた場所だが、最近は谷保を含む矢川~分倍河原を歩くことはほとんどなくなった。いちばんの理由は猫拠点が減ったことで、例えば谷保~矢川の1駅を歩いた場合、最盛期なら心あたりが9箇所以上あったのに、今は俺の知る限り1箇所しか残っていない。消滅した猫拠点の中には例えば花咲く婆さん邸、ブアイソーズ公園、疎水べりの古民家、木道の公園、団地商店街などがあり、それぞれに魅力的な猫たちが暮らしていた。これが1箇所となると相手が猫だけに確実性はかなり低くなり、仕事の合間に散歩する身としては辛い。ただ今日のような三連休前の週末なら心持ちが明るいので、たとえ効率が悪くても会いたい気持ちを優先する余裕が生まれる。
桜の時期に訪れて以来5ヶ月半ぶりの猫路地。周囲を眺めてやっぱり空振りかと一瞬がっかりしたが、残り1箇所の猫拠点は今もちゃんと機能していた。
かつてスクーター二毛と呼んだ猫が寝床にしていた古びたスクーターは今もまだある。ただし地面に座っているのは違う猫。
長毛キジ白も割と古株。初めて会ったのは2016年9月に遡る。
そうこうしている間に、騒ぎを聞きつけてもう1匹登場。今日いちばん会いたかった美人サバトラ。
4月に見かけた時は毛並みがやや荒れていたが、ほぼ回復しているように見える。くしゃみは相変わらず連発していたけれども。
疎水に沿って農道を歩いていると、アパートの敷地からこちらを呼ぶ声がした。
こちらを見つめてにゃあにゃあ鳴くが、呼んでも頑なに出てこない。ここじゃ撫でるぐらいしかしてあげられないよ……。
去年12月以来のゴージャスぱっつん黒白。今年の暑い夏を経てどれだけヨレたかと心配していたが、意外にさっぱりしていたので拍子抜けした。まあ元気そうで何より。
カーポート屋根の上には2匹いたので三段重ねか。尻尾で隠れているのが最初の子。
ここで散歩は時間切れ。最初の猫拠点で40分も粘ったため、あとが押してしまい、ブアイソーズ公園にたどり着くことなくコミュニティバスに乗って矢川駅へ向かった。
途中、買い物などを済ませ、からし号で自宅近くにたどり着くと、先日エリザベスカラーをつけて憮然としていたはずの武蔵が地面を歩いていた。
怪我したのは喉元だったようだ。転がってるということはそんなに痛くないのかな。
もし噛みつかれたのだとすれば、止めを刺しに来ている部位だよそれは。誰にやられたか知らないけど、他所の縄張りに侵入するなら、もう少し上手くやらないと危な……。