今朝の散歩のスタート地点に選んだ小田急多摩線・はるひ野は、自宅から直線距離で4.8kmしか離れていないにもかかわらず、鉄道を利用すると調布か登戸経由となって大回りを強いられる。聖蹟桜ヶ丘から永山までバスを利用した方が距離は短くなるが、早朝は電車とバスの接続が噛み合っておらず、中河原から始発電車に乗ると聖蹟桜ヶ丘で20分以上のバス待ちが生じる。もう少しちゃんと調べてから赴くべきではあったが、結果的には親しい子の近況を知ることができたので今日行ったことは正解だった。でなければ消息不明のまま踏ん切りがつけられず何度も足を運ぶことになっていた。
はるひ野をスタートしたのは6:10ごろで、雲の隙間から朝日は見えていたものの、路地に日が差すにはまだ少し早かった。これじゃ猫は寝ているかなと思ってふらふらしているうち、地面で周囲を観察しているのがいることに気づいた。このコースは定番化しているわけではなく、タイミングが悪ければ簡単に玉砕するからドキドキだ。
おはようございます。君は7月に会った2匹のサバトラ(こちらとこちら)とは別猫のようだね。
生え際の毛色が白く抜けているので、サバトラとしてはやや毛色が薄い。はるひ野にはこの血筋がまだ少し残っていて、ここには少なくとも3匹いることが今判明した。
ティッピングの聖地(?)、まだら家族の猫拠点。といっても現在はほとんどが姿を消し、確認できる限りスモーク鉢割れが1匹残るのみ。
近寄ったら茶色いのが2匹いた。上は昔からの知り合いだけど、下は初めてかも。どこかから流れてきたのかしら。
階段からはまったく見えなかった庇の上。こちらが1匹残るスモーク鉢割れ。俺の顔を見てか細い声で鳴き続けていたが、その場を動くことはなかった。
隣の家の長毛黒白だった。先月来た時、草むらに紛れていたのはやっぱり君だったんだね。
近寄るのはこれが限界。最終的には先月と同じことになってしまった。
しばらく見ないうちに瘦せたかな。夏場だからそう見えるのかな。
近いうちにまた会うつもりでその場を離れたが、今までのように頻繁には来なくなるかも知れない。クリームと別れたあといつものように駅前の白を訪ねてみると、ねぐらの植え込みには猫の代わりに人間のおばちゃんがいて、白は暑さで体調を崩したため近所の人に引き取られたと教えてくれた。猫の寝床を片付けるなどしながら、心配して訪ねてくる人に事情を説明しているのことだった。
あの子は20歳という高齢だから無理もない。遠からずこの日が来ることは分かっていたので仮の名前もつけなかった。地元の人によれば16年以上も駅前で暮らしていたというし、これからは隠居先でゆっくり余生を送ってくれればと思う。俺が始めてブログで紹介したのは2017年12月18日で、それから4年8ヶ月後の先月13日が最後の記事になった。人気者ゆえネット上にも写真が残っていて、ざっと調べた感じでは2011年8月に撮影されたものが最も古いようだ(写真を伴わないものは2009年10月の記事が確認できた)。これだけの長い間、鉄道用地という公共の空間で元気に暮らせたのは、地元の人々や電鉄会社の深い愛情の賜物だと思う。
白さんさよなら、お元気で。