取引先へのアリバイ作りのため、出勤時は職場に体温を報告することになっている。頻繁に検温するようになってからというもの、低い低いと思っていた自分の体温が本当に低いことが分かった。どのくらい低いのかというと、長い時間猫を抱いていると、低温やけどしそうに感じるくらい。思い返せば若いころから、夏場は彼女の手を握るのがイヤになり、冬場は「冷たい触んな」と振りほどかれるのが季節の風物詩だった。平均すると35.5℃くらいで、ここ数週間で最も低かったのは35.1℃。史上最低記録は34.9℃だ(ちなみに最高記録は40.2℃)。かといって免疫力が低いかというとそんなことはなく、たまに風邪を引くことはあっても、それ以外の感染症に罹ったことはほとんどないし、アレルギーも皆無だ。野良猫に引っかかれても、傷口を水道水で洗い流せば、特に化膿することもなくきれいに治る。
とはいえ、そんなことが武漢のウイルスに通用するとも思えないので、感染予防には注意を払わなければならない。他人の言うことをなぞるだけではなく、ウイルスがどのように伝播するのか、自分の頭の中でシミュレーションして、所作の一つ一つを意識的に行うことが大切だと思う。
今日は久しぶりに日野~甲州街道という定番コースを歩いた。早朝以外は穴倉に引っ込んでしまう寝坊助四天王に会いたくて、日勤の出勤日を待っていたのだった。
路地に出ていた2匹のうち1匹は逃亡し、残りの1匹は敷地の隅で様子見モード。元気にしてたかー。
砂利の駐車場の向こう側に2匹の猫発見。一応お互いに見える位置なので、これも一種の猫ミーティングかな。
定点の猫拠点に差しかかると、ちょうど巡回に出てきたのが1匹。あれは顔見知りの美人キジ白だ。
季節によって大きく体格が変わる子。例えば2018年6月はスリムだったが、同じ年の12月にはだいぶふっくらしていた。妊娠しているのかなと思ってお腹を見たが、そんな感じではなさそうだ。
空には薄雲がかかっているが、分類的にはこれでも晴れなのかも知れない。なぜなら猫が東を向いているからだ。
1匹はさっさと逃亡。取り残された茶トラは気丈にこちらを見つめている。
逃げ切ると思ったら目の前で止まっちゃった。悪いけど今日は手ぶらなんだよ……。
かつてクリーム爺さんの暮らしていた日野の猫民家。久しぶりに覗いてみると、見慣れない猫が玄関に対峙していた。こいつも爺さん同様、dd遺伝子で薄まった毛色だ。
目がよく見えないので、最初はソリッドブルー(無地の灰色)かと思ったが、近寄ってみると模様がある。これは灰霜降り、つまりブルーティックドタビーだろうな。
4.8kmに及ぶ散歩を終えたのは7:45だったが、出社時刻の10時まで盛大に時間が余ってしまった。多摩センターには滞在可能なカフェが一軒だけ営業しているが、social distanceを解さない地元の老人がとぐろを巻いており、あまり長居はしたくない。9時近くになればいなくなるはずなので、それまでの間、六花咪の縄張りを散策してみることにした。
口に咥えていたトカゲを放り出して、こちらへ駆けてきた。さてはトカゲとカリカリを天秤にかけたな。