巧みに雨雲を避けて散歩したので、一滴の雨にも当たることなく猫たちに会い、そして職場にたどり着くことができたが、その直後からひどい雷雨になった。
2011年の東日本大震災以降、我が国では大規模災害が頻発するようになった。ここ数日でも昨日沖縄で5月の史上最高雨量を記録したそうだし、今日未明の緊急地震速報で心臓が止まりそうになった人も多いはずだ。もちろん今起きているような感染症の流行も自然災害の一つだ。
一つの事象に囚われるのではなく、複数の災害が重複して発生することを考えておかなければならない。そうなれば今まで以上の物資不足が起きて、マスクどころかその日食べるものにも困ることになりかねない。我々が習得すべき「新しい生活様式」とは、他人との距離とか手を洗うなどではなく、食べられる野草を見分けることや、庭でニワトリを飼うことなのではないかとさえ思っている。
猫散歩の方は京王線で聖蹟桜ヶ丘方面へ向かうつもりだったが、考えごとをしているうちにJRの改札をくぐってしまい、駅員に取り消してもらうのも面倒なので、そのまま12:06発の立川行き快速に乗った。快速なので終点まで止まらず、立川で青梅線に乗り換えて降りた駅は拝島。廃業した町工場の猫の消息が気になっていたので、様子を見に行くことにした。
最初に見かけたのは、とあるマンションをねぐらにしている灰色猫。毛繕い中のところに声をかけたら、このような姿勢で固まった。
この辺りには灰猫が3匹ほど暮らしているが(こちらやこちら)、どれも臆病で、近寄って写真を撮るのは難しい。これなどは何の工夫もない写真だが、俺の中では大成功の部類だ。
久しぶりの猫マンション。雨の間隙を縫っているので、猫たちも外でまったりしているのが多い。
試しに指を差し出したら、あと5cmのところで逃げてしまった。
シャッター音で目を覚ました。ちなみにこいつはモノクロ三兄弟の1匹で、2012年2月以来の知り合い。
町工場というのは写真の建物を指しているのではなく、老夫婦が切り盛りしていたこちらの工場。廃業後も住居部分から生活の気配が感じられるので、以前と変わらず面倒を見てもらっているのかも知れない。
去年11月以来だから約半年ぶり。元気そうで何より。
線路を渡って駅の反対側に回ってみた。とある行き止まりの路地で三毛が香箱を組んでいる。
この塗り分けには見覚えがある。めっちゃ逃げる子だから(一例)、慎重に近寄らないと。
最後に見かけた猫はお昼寝中。車の上に乗っかっていることで分かるように、少し肌寒い日だった。
とても訝しんでいる。猫の値踏みするような目つきが堪らないんだよね。
とはいえこれだけ近寄っても逃げないので、寝ぼけていることは確かだと思う。どちらも割と臆病なことを知っている。