毎日たくさんの猫に会えるので、いつも怒濤の勢いで写真を現像したり文章を捻り出したりしているが、さすがに毎日だと疲れてくるので、今朝の散歩はやや抑制して3.9kmに留めた。しかし日の出の早いこの季節、家を出て30秒以内に猫の洗礼を受けるのが常で、昨日は朝夕ともに武蔵に会ったし、今朝もクロエさんが待ち構えてアップしていた。自宅から駅までの間に2~3匹会っているのに、その後さらに2時間近く歩き回ったらぱつぱつになるのは当たり前だ。
お澄まし写真は2枚とも俺の背後を見つめている。猫にカメラを向けて視線をもらうのは時に難しい。
駅までに見かけたもう1匹は、無目的な佇まいで草むらに潜んでいたキジ白。
顔つきが逃げる気満々だったので、物陰から保険で1枚撮っておく。そして案の定、次の瞬間脱兎の勢いで逃亡。
今朝の散歩コースは高松から立川まで。夜勤前、逆向きに歩いたことは何度かあるが、この方向はたぶん初めてだと思う。なので、いつもなら最後に立ち寄ることになる猫拠点が最初になり、早朝のうちにここの猫たちに会いたいという目的は達せられた。
元気にしてたかーとカメラを向けていると、黒が割って入ってくる。出たがりの子?
ここで会いたかった猫はもう1匹いるが(こちら)、あいにく今日は不在の様子。見かけたらよろしく言っておいてね。
立川市内にわずかに残る米軍ハウス。テラスで猫がご飯を待っていた。
福生あたりは今でもかなりの数の米軍ハウスが残っているが、立川は米軍基地が返還されてから45年が経過しており、すでに大部分がなくなっている。ここは基地の街・立川の名残を残す貴重な場所。この子も米兵とともにアメリカから渡ってきた猫の末裔だったりして。
路地は朝の佇まい。夏が近づいているのに影は長く、道端では猫が楚々としている。
猫旅館跡地に到達したのは散歩開始から40分後の7:20。かつて猫たちが集っていた空き地には、豆腐を切って分けたような狭小住宅が立ち並び、以来ここで猫を見たのは初めてに近い(2014年9月の様子)。
ぽつねんとしていたのは隻眼の茶トラ。昨冬ぐらいから少し衰えて見えるようになった。
猫旅館の猫で残っているのはこいつだけ。10年前はたくさんの猫で賑わっていたので、写真に写っている中で誰がこいつなのか特定するのは難しい。模様や耳朶の形から、初めて会ったのは2011年9月と推定しているが、右目を失った2013年12月以降は間違えようがなくなった。右耳がなくなっているのは恐らくダニか何かの影響で、2016年5月までは辛うじて耳が立っていたが、同年8月には倒れていた。猫旅館ありしころは数多の猫の中で最も毛並みのいい一匹だった。
上矢印ちゃんはあいにく不在のようで、相方の黒白がモデルになってくれた。顔つきから分かるように、不承不承という感じだった。