昨夜から今日未明にかけて台風並みの強風が吹き荒れて、今朝の散歩はとても無理だろうと思っていたが、5時前に目覚めてトイレに立ったら静かになっていたので予定通り出かけた。我が家の猫用保温装置はマカロンに仕込んだヒーターだけで、普段はそれで充分と考えているが、昨夜は窓から隙間風が入ってくるほどだったので、居間のエアコンと炬燵を一晩中つけっ放しにしておいた。猫というのは居心地のいい場所を熟知していて、普段はどこで過ごそうが自由意思に任せているが、炬燵にマコちゃんが入ってくるとサチコが嫌がって出てしまう場合があり、老齢で寒い思いをさせては可哀想なので今回は部屋ごと暖めることにした。
ちなみに冬の東京が真に冷え込むのは放射冷却の強まる早朝で、それには快晴かつ無風であることが条件となる。今朝は昨夜からの風がまだ多少残っており、雲も出ていたせいで数値的には大した冷え込みにはならず、朝の気温は氷点下4.5℃に留まった。湿度や風速を加味した体感温度は別として、気温だけで言えば明日の方が低くなる可能性が高いので、エアコンと炬燵は今夜もつけっ放しにしておくつもりだ。
今朝の散歩は多摩旧タウンの峠越えコース。猫の鳴き声に気づいて周囲を見回すと、アパートの玄関前に茶トラが張り付いていた。
時刻はちょうど7時で朝ご飯を催促しているようだ。猫は時間に厳しい。
この際誰でもいいと思ったのか、近寄ったら期待の眼差しで腰を浮かした。悪いけどここじゃあげられないから、いつもの人を待っていてね。
こちらは定点の猫拠点。冷え込む朝なので、定員3名の給湯器に5名ぐらい乗っかっているかなと思って覗いてみたら、意外にも1匹だけだった。
あー、これは俺が来たから逃げたんだね。1匹分のスペースが空いてる。
前回、2匹いた時と同じ配置だもの。
隣の家の軒下も前回と同じ配置。薄色の三毛がちんまりしていた。
大栗川の河岸断崖を登り切ると再び猫の鳴き声。今度はどこかな。
この近くの公園をねぐらにしていた2匹の茶猫の片割れだが、こいつは去年5月、もう1匹も6月を最後にぱったり見なくなっていた。どちらもそのころ急激に体調を崩した形跡があり、もう会うことはできないだろうと完全に諦めていた。元気でいてくれて嬉しい一方、相方の茶トラはかなり状態が悪かったので、すでに生きてはいないだろうと思っている。
分水嶺に架かる二重橋にたどり着くと、道端の斜面に黒白が佇んでこちらを見ていた。
お母さんも出てきた。前回(去年10月)に比べると、だいぶふくよかになったようだね……。
峠を越えると南向きの斜面となり、そこではゴンが日に当たっている。
前回同様バレるの早すぎ。
恐らく20時間ぶりぐらいの日差しを浴びて佇むゴンは少し疲れているように見えた。お地蔵さんのお水が凍っていなかったのは、いつもここで番をしているゴンへの御利益かも知れない。