先日、YouTubeでベトナム統一鉄道を紹介する動画を見ていたら、ジョイント音(車輪がレールの継ぎ目を踏む音)が日本の鉄道と同じリズムであることに気づいた。あちらは線路幅こそメーターゲージと呼ばれる1,000mmで日本より狭いが、車両は全長20m、レール長は25mで日本と同じなのだそうだ。縦に長い国なので列車の所要時間も長く、今もたくさんの夜行列車が活躍している。魅力的なのは窓が開くことで、子供のころから馴染んだジョイント音に包まれて車窓を眺めていれば、いつまでだって飽きずに乗っていられるだろう。俄然、夜行列車の旅がしたくて堪らなくなったが、あいにく現在の日本ではほとんど実現不可能になっている(サンライズやJR各社のクルーズトレインなどは俺が求めているものとは違う)。
今度行く台湾はどうかというと、1982年ごろまでは寝台車の運用があったらしいが、速達化の進んだ現在は夜行列車自体がほとんど消滅しており、唯一残っているのは週末運転の莒光号(潮州~台東)のみ。客車急行なのは魅力的だが窓は開かず、全車指定席なので体力勝負の猫探し旅にはキツい。JR東日本から寄贈されたという583系電車、飾っておくだけじゃなくて動かして欲しかったよ……。
まあそんなことはどうでもいいんだが、今日の夜勤前の散歩は多摩ニュータウンの知り合いを訪ねて、旧柚木村から旧多摩村へ至る峠越えのコースを歩いた。20.9℃という最高気温を暑く感じたのは日差しのせいと思っていたが、日陰で寛ぐ猫たちを見るうちに、まだ体が暑さに慣れていないからだと思い直した。
定位置のサバ白2号は一昨日の夜勤前にも会ったばかり。代わり映えのしない姿だが、台湾に行っている間、しばらく会えなくなるので撮っておく。
鼻筋が少し引っ込んでいるような顔貌だね。ペルシャの血が混じっているのかな。
たまには日陰で毛並みをきれいに撮りたいけど、曇りの日はどこで過ごしているのか分からない。車の下が関の山。
聖蹟桜ヶ丘から15分ほどバスに揺られ、散歩をスタートしたのは12:40。1匹目は鳴き声で発見。
1月下旬の早朝にも見かけた子。こんな時間じゃ寝ているだろうと思っていたので、会えたことが意外だった。
たかが20℃といってもまだ体が慣れていない。猫も完全には換毛していないのだろう。
そしてやっぱり放熱モード。去年8月の写真を見てみたら、毛の生え具合がぜんぜん違うし、そりゃ暑いわけだ。
すりすりして離れないゴンを撮影するのはもはや至難の業で、飽きたころになって何とか全身を1枚。それも小さな単焦点レンズに交換しないと、目線すらなかなかもらえない。
いつのまにか近所の茶トラも現れていた。この子もカメラのレンズがとても苦手。
縄張り意識の強いゴンだが、今日は一度も唸らなかった。2匹の距離は少しずつ縮まっている?
多摩センターには14時すぎに到着し、そこから小田急に乗り換えてさらに寄り道。冬の間なかなか行けなかった猫民家にも立ち寄るつもりで、今日は短めの散歩コースにしておいたのだった。
……などと挨拶していると、寝起き顔のがもう1匹出てきた。クリームは去年9月以来、灰白は去年5月以来なので嬉しさもひとしお。
前回見た時は少し瘦せていたように感じたけど、やっぱり換毛の影響だったのかしら。
丁寧なアプローチが良かったのか、今日は2匹ともフレンドリーで、指で挨拶したり撫でることにも成功した。ここにはほかにも何匹かいるので、帰国したらまた来てみる。