何となく気分じゃないという理由で会社を休んだ今日は雨で始まった。デリバリープロバイダと称する運送業者が8時すぎにドアチャイムを連打して、寝間着のまま扉を開けると、両手で差し出された俺の荷物が濡れていた。中身は猫の缶詰だからそのことに問題はなく、雨が降っていることに気づけたので業者には感謝した。我が家の2匹は最早モンプチには飽きてしまい、黒缶が届くのを首を長くして待っていた。
今日は先月31日の散歩の続きを。連載3回分の最終回ということで、東福生〜拝島まで15km歩いたうち、後半の7.5kmで見かけた猫たちを紹介する。
台風の影響で土砂が堆積した河川敷には夥しい数の猫がいた。前々回や前回の記事に載せたのは、見かけた数の4分の1かそれ以下だ。台風の前は雑木林や植え込みに潜んで暮らしていたところ、それらが増水で流されて、身を隠す場所が見つからないのだろう。堤防の決壊ではないので、水位の上がり方は猫が逃げられないほど急激ではなく、大部分は無事にやり過ごしたものと思われる。
散歩の方は川から離れて拝島駅へと向かう段階。以前の賑わいが嘘のように猫の気配が消えた団地で久しぶりに1匹発見。
背中に薄い日差しを浴びている。写真を撮るので、ちょっとだけじっとしていてね。
自らスクーターに乗っかってモデルになり、最後は通りまで出て見送ってくれた。俺そういうことされると簡単に好きになっちゃうんだよ。
バルコニーのお立ち台に引っ込んでしまった。全身茶色なのであまり自信はないが、こいつは古くからの常駐猫で、遅くとも2013年5月には同じ場所で見かけている。
このスロープで猫を見るのは久しぶり。こいつもずいぶん前から見かける顔で、確か可愛らしい彼女がいたはずだが、今も続いているかは分からない。
時刻は11時すぎ。気温は18℃ほどだが日差しはあって、猫の居場所も微妙な感じになってきた。
住宅地の細い路地を歩いていると、民家の門扉から大白斑が顔を出した。
この子は去年8月に見かけたキジ白ファミリーの子供。当時は痩せぎすな子猫で、その後一度も見かけなかったので、密かに行く末を案じていた。ほかの2匹の家族も元気にしており、母と思しき猫には10月9日に、兄妹と思しき猫は5月20日に会っている。
そして散歩終盤。キジ白3号のご機嫌伺いでこの日の散歩は終了。
目つきは悪いが機嫌はいいキジ白3号。懐くにつれて写真が撮りにくくなってきた……。
帰宅前に近所の路地を覗いてみた。茶色いのが地面を嗅ぎ回っている。
うちの近所の茶トラというと、今のところ武蔵しかいないんだけれども。
路地の奥の小鳥に照準を合わせていて、いくら気を引いても目線をもらえなかった。ホントこいつはマコちゃんにそっくり。