朝晩冷え込むようになると暖かな日差しが様々な猫を呼び寄せてくれる。今は3回連続夜勤(つまり6連勤)の真っ只中で、一度どこかに休養日を設けようとは思っているが、今は猫散歩が最も充実する時期ということもあってなかなか区切りがつけられない。今日は今月6日に訪ねて空振りだったエビ邸に顔を出すため、いつも通り正午すぎに分倍河原から立川行きの電車に乗った。
ちなみに俺の自宅は中河原と分倍河原のほぼ中間地点に位置しており、何なら府中本町もそう変わらない距離にある便利な立地だが、その中でいちばん足が向きやすいというか、負担が軽いと思うのは中河原だ。我が家の周辺は古代多摩川の河川敷なので、河岸断崖に建つ分倍河原駅の下にはほぼ平らな土地が広がっているが、それでも現在の多摩川に向けてわずかな勾配があり、分倍河原へ向かう場合はそれを登る形になるので自転車が重い。標高にして自宅は49m、分倍河原駅(崖下)が52mだから差はたった3mだが、向かい風が吹くなどすればそれなりに堪えるのである。
駅へ向かう前に黒煙邸を覗いてみると、そこにはしばらく見なかった三毛の姿があった。このアングルで写真を撮るのもずいぶん久しぶりな気がする。
6月中旬以来の5ヶ月半ぶり。痩せた印象は変わらないけど、いつもサチコを見ているし、高齢になればこんなものだとも思う。
遅れ気味の南武線から青梅線に乗り換え、西立川に到着したのは12:20。さして期待もせずに古馴染の猫拠点を一つ一つ訪ね歩いていると、とある民家の敷地の奥から1匹の猫が現れた。
思い出してもらえたらしく、にゃあにゃあ鳴いて近寄ってくる。前回会ったのが一昨年の11月29日だから丸2年ぶり。もう会えないだろうと思って諦めていたよー。
2012年5月からの古い知り合いなので再会の嬉しさもひとしお。一緒に知り合った許婚のキジ白もいたけど、そちらはトラ子さんを構っている間にどこかへ行ってしまった。そのうちまた来てみる。
トラ子さんの路地から少し歩けばそこはエビ邸。2ヶ月ぶりに会えた!
エビ邸の主人によればこの夏はかなりバテていて、ほとんど食べられない期間が2週間ほど続いたそう。今はずいぶん元気になって食欲も旺盛とのこと。
エビ邸のあとはバスに乗って立川市内に出た。こちらでも上矢印ちゃんや電気屋の看板猫などに会えることを期待していたが、上矢印ちゃんは完全に寝入っていて呼びかけに反応せず、電気屋は廃業したらしく看板が撤去されていた。
しかしここも10年以上前からの散歩ルートなので、残り少なくなりつつも古い知り合いが点在している。
お昼寝を邪魔されて機嫌が悪そう。子猫のころはもう少しフレンドリーだった気が……。
以前は近所を出歩く姿を見かけることもあったが、最近はいつもここで寝ているかご飯を待っている。安住の地が見つかって良かったな。
久しぶりのメンバーということでは、今日は学校裏の息子も見かけたが逃げられた。母の血を引くのはもうあいつだけなので元気な姿を見られたのは良かった。
最後に会ったのはとある児童公園のキジトラ。日中は近所の家で寝ていることが多く、見つけられないかなと思っていたが、今日は割と分かりやすいところにいてくれた。
落ち葉をくっつけたままお澄ましする姿が可愛らしい。日中会えることはほとんどない子なので、運の良さに感謝しつつその場を辞去した。